研究課題/領域番号 |
19K13829
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
吉井 健 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (10826465)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ショールーマー / リバース・ショールーマー / オムニチャネル / アパレル / インターネット / リアル店舗 / ネット店舗 |
研究開始時の研究の概要 |
携帯端末の発展により、アパレル商品の購買行動も多様化してきたが、リアル店舗とネット店舗の融合等のオムニチャネル戦略を構築する企業では、消費者行動への理解が求められる。本研究では、ショールーマーとリバース・ショールーマーのアパレル商品の購買行動の解明に目的を置き、それらにおける、①情報探索と購買のプロセス、そして、それらの購買商品・価格帯、満足するサービス傾向、②SNS等の情報への満足度傾向、③ビジュアル・マーチャンダイジング(VMD)への満足度傾向の実証研究を行う。本研究は、小売研究や消費者行動研究等の学術面への貢献のみならず、企業のプロモーション施策案の提示等、実務面での貢献も期待出来よう。
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研究実績の概要 |
本研究では、アパレル商品を購買するショールーマーとリバース・ショールーマーの購買行動を解明することを目的とし、以下の3つのテーマにて実証分析を計画した。(1)研究テーマ1:アパレル商品を購買するショールーマーとリバース・ショールーマーの行動プロセスと購買行動傾向の研究、(2)研究テーマ2:対象消費者の満足度を高める情報内容の研究、(3)研究テーマ3:対象消費者に影響を与えるビジュアル・マーチャンダイジング(VMD)の研究である。当該年度においては、上記3つの研究テーマに取り組んだ。まず、研究テーマ1と2では、ショールーミングあるいはリバース・ショールーミング購買した消費者を対象として、2023年11月にアンケート調査を実施した。また、特定ブランドのネット店舗を活用した販売促進効果に関する実証研究を行った。これらの調査結果により、オムニチャネル環境での消費者の情報探索行動と購買行動、さらには知覚リスク低減効果を検証することが出来た。そして、SNS等の外部情報についての研究(研究テーマ2として)、及びVMDに関する研究(研究テーマ3として)については、2023年3月に実施したアンケート調査結果に基づき、精緻な実証分析を行った。本実証研究により、対象消費者の情報探索行動や購買性向等についての理解を深めることが出来た。特に、2023年11月に実施した調査により、パーソナル診断体験を通じたショールーマーの進化した購買行動を確認することが出来た。本研究成果は、消費者行動研究や流通研究等への波及的な貢献だけでなく、オムニチャネル戦略を図るアパレル事業会社のマーケティング実務面にも貢献出来るものと言えよう。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
これまでの新型コロナウィルス感染拡大の影響により、当該年度においても研究計画にやや遅れはあったものの、計画立てて研究を実施することが出来た。当該年度では、アンケート調査を軸としたリアル店舗とネット店舗での購買行動調査や特定ブランドのネット店舗を活用した実証研究等を行った。また、既に実施してきた調査結果も用いて精緻な研究を行った。当該年度の研究成果に関しては、学会等を通じて報告を行っており、次年度においても、充実した研究を行っていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
補助事業期間を延長した令和6年度においては、本研究で計画している以下の3つのテーマ全てを対象として、実証研究を行う。(1)研究テーマ1:アパレル商品を購買するショールーマーとリバース・ショールーマーの行動プロセスと購買行動傾向の研究、(2)研究テーマ2:対象消費者の満足度を高める情報内容の研究、(3)研究テーマ3:対象消費者に影響を与えるビジュアル・マーチャンダイジング(VMD)の研究である。令和6年度の研究成果は、雑誌論文や複数の学会を通じて発表することを計画している。
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