研究課題/領域番号 |
19K13830
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
|
研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
宮本 文幸 桜美林大学, ビジネスマネジメント学群, 准教授 (80826933)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 消費者心理 / マーケティング / イメージ・モチーフ / 商品開発 / メタファー / 顔認識 / イメージ・モチーフ特性要因変数 / 飲料 / 家電製品 / 中国市場 / 象徴属性 / 関係性モデル / 商品パッケージ / 新カテゴリー創造 / 口コミ / 消費者効果 |
研究開始時の研究の概要 |
新需要創造のためのカテゴリー・イノベーションを容易にすべく、消費者の潜在意識に直接働きかけるメタファーの1種「イメージ・モチーフ」(デザイン表現に織り込まれる商品コンセプトを象徴するもの)の商品パッケージにおける消費者効果のメカニズム解明に取り組む。①化粧品パッケージにおいてイメージ・モチーフが備えるべき要因の解明、②その海外消費者への効果、③日用品・家電製品など他の製品カテゴリーへの適用可能性、の主に3つを定性・定量調査と分析によって明らかにする。
|
研究成果の概要 |
企業間競争が激しく飽和・成熟する日本市場。企業が多数の新製品を投入してもヒット商品は滅多に生み出せません。このような中で新しい需要を喚起しヒット商品を生み出すのがイメージ・モチーフ理論です。例えば資生堂の「殺菌消臭デオドラントAg+」は主成分の銀イオンをパッケージデザインや商品名に反映しました。この「銀イオン」がイメージ・モチーフです。 この2年間で、①イメージ・モチーフが消費者の潜在意識に強く働きかける作用のメカニズム(消費者の商品本体に対する顔認識、効果を高める要因変数)、②化粧品類以外の商材での応用可能性(飲料や家電製品)、③日本以外の文化圏での応用可能性(中国)を解明しました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イメージ・モチーフは当研究者が初めて概念化したもので、その消費者の潜在意識に作用するメカニズムなども未解明でした。これらのメカニズムとともに、その広範な応用可能性が解明されました。企業はイメージ・モチーフ理論を活用した商品開発により、新商品のヒット確率を5倍以上に高められ、大規模な広告をしなくても商品を店頭に並べるだけで大ヒットするなどの効果があります。一般の消費者は個性的で魅力ある商材により、心豊かな生活文化を享受できると思われます。さらに日本企業が持つ緻密なモノづくりの技術や独自の美意識を生かしてイメージ・モチーフ理論を活用すれば年間最大24兆円の経済効果を得られる可能性も見えてきました。
|