研究課題/領域番号 |
19K13834
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
井上 裕珠 日本大学, 商学部, 講師 (20794564)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高カロリー食品 / 女性の摂食 / 経済不況 / 高カロリー食品への態度 / コロナウイルス / ワクチン接種 / 高カロリー選好 / 高カロリー食品選好 / 潜在的選好 / 顕在的選好 / 社会心理学 / 摂食行動 |
研究開始時の研究の概要 |
消費者の摂食行動に背後にある心理的メカニズムを探るために、進化心理学的アプローチ から予測される環境悪化時の心理メカニズムから、消費者の高カロリー食品への接近/回避反応を検証する。接近/回避反応の指標として、高カロリー食品への注目の程度や購買意欲、そして選択行動と摂食行動に焦点を当て、摂食行動の背後にある心理的メカニズムを明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
研究の成果として、 Letters on Evolutionary Behavioral Scienceに、「Effects of Economic Recession on Women’s Preference or Avoidance of High-Calorie Foods」というタイトルの論文が掲載されたことが挙げられる。この論文は、進化的視点から対立する予測が導き出される、経済不況状況の顕現化が女性の高カロリー食品への接近/回避に関する調整要因を実証的検討したものである。交付申請書に記載した「消費者の摂食行動に背後にある心理的メカニズムを探るために、進化心理学的アプローチから予測される環境悪化時の心理メカニズムから、消費者の高カロリー食品への接近/回避反応を検証する」という目的に沿った研究であり、研究遂行において重要な成果が得られたと考えられる。また、日本応用心理学会第89回大会において「コロナワクチン接種が女性の高カロリー食品への態度に及ぼす影響:大学生を対象とした調査」というポスター発表を実施した。発表に際して多くの助言を得ることができ、今後の論文執筆に向けて大きな一歩となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究遂行において重要な位置づけにある研究が学会誌に掲載されたため、順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は最終年度であるため、これまで行った研究成果を2つの学術論文とすることを目指す。1つ目は、2019年に実施した実験室実験を実施した研究である。高カロリー食品を謝礼として選択するかどうかを従属変数として取っており、2023年度に論文として掲載された研究をよりブラッシュアップした研究である。結果の解釈が少々むずかしく、論文化の進みが遅くなっているが、2024年度中には投稿することを目指す。2つ目は、2021年度に実施した、コロナウイルスのワクチン接種前後における経済不安の変化が高カロリー食品への態度に及ぼす影響を検討したオンライン調査である。こちらについても結果を分析したうえでまとめ、学術論文雑誌への掲載を目指す。
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