研究課題/領域番号 |
19K13846
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 北海道大学 (2021-2023) 弘前大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
小杉 雅俊 北海道大学, 経済学研究院, 准教授 (10734197)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | マネジメント・コントロール・システム / 成果コントロール / 行動コントロール / 人事コントロール / 文化コントロール / 農福連携 / 管理会計 / 品質 / 社会福祉法人 / 非営利法人 |
研究開始時の研究の概要 |
農福連携は、農業法人と福祉団体の両者による共同体構想に基づくマネジメント・システムである。人的資源の向上をはじめとする内的資源価値の増強を生み出し、企業努力としての増産・販路拡大などの実現を可能とし、顧客への訴求力を高め、必然的に収益の拡大をもたらすことができる。本研究は、管理会計学の視点から、組織目標を達成するためのマネジメント・コントロール・システムがどのように構築・整備されているのか、さらに「共同体の構築段階における試行錯誤」から「収穫量の安定・増強による収益力強化」に至る変化が、当該システムに及ぼす影響は何かを解明することで、事業としての実態と現実的効果を明らかにするものである。
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研究成果の概要 |
農福連携は、人的資源の向上をはじめとする内的資源価値の増強を生み出し、企業努力としての増産・販路拡大などの実現を可能とし、顧客への訴求力を高め、必然的に収益の拡大をもたらすことができる。本研究は、ケーススタディーにより、福祉施設の利用者に対するコントロールの実践が、福祉施設の理念の実現や事業収益の拡大と、利用者自身の目的達成を同時的に実現できることを明らかにした。これが顧客のコントロールになっていること、行動コントロールが存在せず文化・成果・人事の3つのコントロールが補完的に機能している事例が存在することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、実務における具体的なマネジメントの状況を分析しながら、農福連携を事業レベルで現実的に実現させるための検証材料の提供を可能にすることができた。これが農業家・社会福祉・地域コミュニティの議論における、道標としての役割の一旦を担うことが期待される。貴重な実務での適用事例に基づく理論的検討という側面から、研究の成果としてだけではなく、検討材料・批判材料としての検証素材の提供としても役立つと考えられる。
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