研究課題/領域番号 |
19K13855
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07100:会計学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
廣瀬 喜貴 大阪市立大学, 大学院経営学研究科, 准教授 (90760265)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 行動会計 / オンライン実験 / リーダビリティ / テキストマイニング / 非財務情報 / サーベイ実験 / 計算機科学 / 会計 / 計算社会科学 / 人工知能 / 公会計 / 電子政府 / 幸福度 / 財政 / テキスト分析 / データサイエンス / 行動経済学 / 地方公共団体 / 調査実験 / 心理実験 / 経営分析 / アンケート調査 / ビジネス・アナリティクス / 経済実験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の主題は、計算社会科学の観点から、公会計分野に適用可能なテキスト分析及び実験研究を探求することである。近年、計算社会科学の分野でテキストデータの分析やオンライン実験が行なわれ始めているが、会計学の分野では未だ少数に留まっている。そこで、本研究では、どのような会計情報のディスクロージャーが会計情報利用者にとって読みやすく理解可能性が高いかという論点について、文字情報のテキスト分析と、読みやすさのオンライン実験によって効果を検証する。企業会計の分野では読みやすさの実験が行なわれはじめているが、公会計の分野では世界的にも未だ実施されておらず、世界に向けた研究の発信が期待できる。
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研究成果の概要 |
テキスト分析の結果、世界主要都市の年次報告書の読みやすさのレベルは、平均して大学3年生程度の難易度であることが明らかになった。この結果は、企業会計の先行研究の結果よりも低い数値であり、それは読みやすいということを意味する。また、キャンベラとアデレードは、企業会計のリーダビリティに関する先行研究の結果に近いということがわかった。これらの都市の年次報告書は、企業の年次報告書を読み慣れた利害関係者にとって、公会計情報の読みやすさのベンチマークとなる。 また、オンライン実験に関する基礎研究の結果、会計学分野においてもクラウドソーシングを用いたオンライン実験を遂行することが可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、会計学分野におけるテキスト分析及びオンライン実験の発展可能性を示したことである。公会計におけるテキスト分析の研究の蓄積は少なく、オンライン実験については会計学全体でも研究成果が少数に留まっていることから、本研究成果には一定の学術的意義があると考えられる。 また、本研究成果の社会的意義は、公会計情報の読みやすさを定量化して分析したことによって、世界的にはどの程度の読みやすさで情報が開示されているのかということを示したことである。非財務情報の開示が注目されている社会的背景を踏まえると、一定の社会的意義があると考えられる。
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