研究課題/領域番号 |
19K13876
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
金 ソンミン 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (60600426)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ポピュラー音楽 / 日韓 / 音楽産業 / J-POP / K-POP / メディア / ポストコロニアル / 東アジアモダニティ / グローバル化 / 文化融合 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、戦後日韓におけるポピュラー音楽空間の融合と相互作用の過程を、音楽(家)、産業、メディア、政策、法制度、学問、市場、消費様式の展開を通じて歴史的かつ実証的に探ることによって、その生産・流通・消費のメカニズムの差異と類似性をナショナル・ローカル・グローバルの次元で明らかにすることである。そのために、1945-1965年、1965-1988年、1988-2001年、2001-2018年の四つの時代に区分し、日韓のポピュラー音楽における音楽的・産業的・社会的合理性の差異と類似性を生み出した諸条件と要素、主体とイデオロギーの作用を分析する。
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研究成果の概要 |
ポピュラー音楽における中心―周辺モデルを超えたグローバルな生産・流通・消費のメカニズムとその中の新たな集団的アイデンティティを、これまで世界ポピュラー音楽の周辺として位置付けられてきた東アジア地域から明した上で、これまでの批評空間において単純な「比較」の対象として語られてきた日韓のポピュラー音楽空間を、重層的な水準における「相互作用」との側面から歴史的かつ実証的検討することで、国家間の次元を超えたグローバルな次元における共通の文化実践とその効果を明らかにすることを目指した本研究の目的を、4年間の研究とその成果を通じて果たした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を遂行することで、様々な差異と類似性が複雑に絡み合い、せめぎ合う日韓のポピュラー音楽の関係性を、「日韓」「東アジア」「グローバル」の諸文脈で作用してきた過程を学術的に追究し、「グローバルに生産・流通・消費されている日韓のポピュラー音楽空間のメカニズムは、ナショナル・ローカル・グローバルの諸次元でどのように構築されてきたのか」を追究することで、東アジア地域の歴史からポピュラー音楽のグローバルな歴史を書き換え、「日韓」をめぐる二国間的認識とまなざしのフレームを、世界文化史的な観点に転換させることで、学術的および社会的インパクトを同時にもつ成果を発信することができた。
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