研究課題/領域番号 |
19K13904
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
白戸 健一郎 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (80737015)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | メディア / 世論 / 中野正剛 / 政治のメディア化 / メディア議員 / 政治 / 昭和 / 演説 / 新聞 / 言論 / 公共性 / 普通選挙 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1920年代後半から1930年代後半の普通選挙体制期において、「メディア議員(元ジャーナリストや新聞経営者などメディアに関係をもった議員)」が議会に歴史上もっとも進出した現象に着目し、この時期における世論形成メカニズムとその特質を明らかにする。分析に際しては、「メディア議員」と「政治のメディア化 Mediatization of politics」という視角から「メディア―議会・政治家―世論」の三者関係を把握することを試みる。その上で普通選挙体制期における世論形成の理念型を提起する。
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研究成果の概要 |
本研究は、1920年代後半から1930年代後半の普通選挙体制期において、「メディア議員(元ジャーナリストや新聞経営者などメディアに関係をもった議員)」が議会に歴史上もっとも進出した現象に着目し、この時期における世論形成メカニズムとその特質を明らかにすることを目的としている。本研究はその事例として『東京朝日新聞』出身の政治家・中野正剛を中心に分析した。中野正剛は政論家ジャーナリストとして活躍し、衆議院議員となってからも文筆と演説による言論活動を精力的に行い、世論形成を重視した。本研究は、中野正剛の生涯を軸にして、政治とメディアの力学の変遷と意義を解明している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、戦前のいわゆる大正デモクラシー期から戦中期にかけて増加した「メディア議員」について考察するものである。本研究は、中野正剛という「メディア議員」に着目して「政治のメディア化(メディアの論理により政治が展開される現象)」と世論形成のありようについて解明している。これまで十分に解明されてこなかった政治とメディアの関係を「メディア議員」という観点から、歴史社会学的に考察し、世論形成の構造と世論の意義を再考するものである。
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