研究課題/領域番号 |
19K13914
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
近藤 悠希 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 准教授 (90721879)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 急性腎障害 / 薬剤性腎障害 / 非ステロイド性抗炎症薬 / バラシクロビル / 季節性 / 気象情報 / 副作用 / 有害事象 |
研究開始時の研究の概要 |
医薬品の代表的な有害事象(副作用)の一つである薬剤性腎障害は、未だ十分な予防方法が確立しているとは言い難い。近年、様々な疾患とその季節性が検証され、疾患と温度や湿度等との関係が注目されている。そこで、本研究では、薬剤性腎障害とその季節性について、近年注目されている大規模医療情報を用いた検証を行うことで、薬剤性腎障害が起こりやすい条件を明らかとし、薬剤性腎障害対策の糸口を見出す。
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研究成果の概要 |
薬剤性急性腎障害は頻度が高く、重篤な有害事象の一つである。本研究では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やバラシクロビルによる薬剤性腎障害を含む急性腎障害や腎機能に与える季節や温度の影響について検証した。その結果、夏季にはNSAIDsやバラシクロビル関連の急性腎障害が増加する可能性を見出した。また気温と急性腎障害の発症件数、糸球体濾過量の変化と季節の関連性についても検討を行い、それらが関連する可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、本邦において薬剤性腎障害の原因薬剤としてよく報告されているバラシクロビルや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用している患者における急性腎障害のリスクが季節により異なる可能性を示唆した研究である。 また、同一個人間でも季節によりベースラインの腎機能が変化する可能性も見出した。今後詳細な検討が必要ではあるが、本研究成果は薬剤性腎障害の対策を考える上で有用な基礎情報になると考えられる
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