研究課題/領域番号 |
19K13927
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
|
研究機関 | 甲南大学 (2020-2023) 京都光華女子大学 (2019) |
研究代表者 |
関 めぐみ 甲南大学, 文学部, 講師 (20793045)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 女子マネージャー / 学生スタッフ / 運動部活動 / IE / Dorothy E. Smith / フォーカス・グループ・インタビュー / アメリカンフットボール / セクシュアル・ハラスメント / マネージャー / 経験記述 / ジェンダー / スポーツ / エスノグラフィー |
研究開始時の研究の概要 |
スポーツ環境においては女性がセクシュアル・ハラスメント(セクハラ)を甘受しやすいことが知られている。申請者のこれまでの調査でも、セクハラ行為をセクハラと思わない運動部女子マネージャーの存在が明らかとなっている。なぜ彼女たちはセクハラだと思わないのだろうか。本研究を通して、スポーツ環境における様々な差別や暴力問題を組織的に解決するための良質なスポーツ・ガバナンス(組織統治)につなげる知見を見出したい。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、女子マネージャーの活動内容(仕事)と意識についての「語り」をもとに、社会学研究の新しい方法論であるInstitutional Ethnography(IE)を用いて、女子マネージャー制度における制度的な性差別の存在と女子マネージャーがセクシュアル・ハラスメントを甘受しやすい要因について明らかにすることにある。2023年度の成果は、以下の通りである。 ・67名の大学アメリカンフットボール部の学生スタッフに実施したフォーカス・グループ・インタビュー(FGI)のうち、「マネージャー」20名と「トレーナー」23名の分析を進め、論文としてまとめた。 ・2023年9月から2024年3月までの半年間、ハワイ大学マノア校にて在外研究を実施した。ハワイ大学のアメリカンフットボールチームに関するフィールドワークやインタビューを実施した。 ・2024年2月16日から25日までの10日間で、カナダのトロント、ビクトリア、バンクーバーをめぐりIEの資料を収集した。また、IEの提唱者であるDorothy E. Smithと関係の深いDr. Yoko Ueda、Ms. Paula Borne、Mr. David Smithといった人々に対面でインタビューを実施した。 研究全体を通しての成果は、67名へのFGIを実施できたこと、それを元に4本の原稿を執筆したこと、そして、次の研究につながるアメリカとカナダにおける研究を実施できたこと、である。
|