研究課題/領域番号 |
19K13931
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2021-2023) 兵庫医療大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
山田 絵里 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員 (50783908)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 医療通訳 / 外国人医療 / 医療通訳の利用者 / コミュニケーション / 通訳の利用者 |
研究開始時の研究の概要 |
グローバリゼーションが医療現場に与える主な影響の一つとして、言語の違いによりコミュニケーションが困難であることが挙げられる。この問題は、診療場面だけでなく、療養生活や医療費の支払いにも影響を与えることとなり、問題を回避するためには正確な通訳が必要とされる。 医療通訳の利用者である医療提供側と患者側を研究対象者とすることで、双方の視点からの意見を比較することができ、また同時にすでに明らかとなっている医療通訳者の視点を考察に入れることで、日本の医療現場に適した利用者に求められる医療通訳のあるべき姿を明らかにする。本研究の結果は、誰もが医療を安全に受けることができる環境づくりにつながると考える。
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研究実績の概要 |
研究計画について、現状に合わせ、実現可能かつ必要とされる内容を再考した。当初、インタビュー調査にて、個々の医療通訳のユーザー(医療従事者や患者、家族)が求める医療通訳の在り方について明らかにすることを予定していた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、医療現場における医療通訳の方法や医療通訳を利用する患者背景にも変化がみられた。特に、電話やビデオ、アプリ等による通訳対応の増加によって、医療通訳のユーザーが求める“医療通訳の在り方”にも変化があると考えた。そこで、個々の意見だけでなく、様々な背景の方々からの意見を収集し、現状を明らかにすることを目的としたアンケート調査を実施することとした。対象は、日本に在住する日本語以外を母語とする方々とし、日本で医療を受けた際に医療通訳を利用した経験を通じて感じた“日本における医療通訳の在り方”について、アンケート調査を計画し、4月初旬に実施予定である。収集したデータは、今後解析し、発表を行う。 関連分野での学会については、オンラインではなくオンサイトでの開催となったため、業務との都合がつかず参加することができなかった。代替として、参加可能な日時で開催された関連分野のセミナーに参加することで、研究に必要な最新の知見に関する情報収集を行った。また、問題点の共有と今後必要とされる対応について、主催者と意見交換を行うことで、研究に必要な情報共有や研究フィールドを広げるネットワーキングの機会となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
計画立案時より時間が経過したこともあり、計画の再考が必要となった。インタビュー調査からアンケート調査に変更したため、倫理審査をはじめ調査準備に時間を要したことも原因であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後の方針としては、アンケート調査で収集したデータの解析を行い、医療通訳のユーザー(患者、家族)側の視点から医療通訳の在り方を明らかにする。今回得られた研究結果については、社会や臨床に還元するために、学会発表、及び、論文執筆を進めていく。
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