研究課題/領域番号 |
19K13938
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 同志社大学 (2020-2022) 大分大学 (2019) |
研究代表者 |
廣野 俊輔 同志社大学, 社会学部, 准教授 (60626232)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 障害者政策 / 排除 / 包摂 / 普遍 / 特殊 / 知的障害者福祉法 / 排除と包摂 / アクセス権運動 / 障害福祉計画 / 障害者施策 / 対象規定 / 知的障害 / 療育手帳 / 障害 / 福祉政策 / 分野別立法 / 障害者 / 障害者福祉政策 / 高度成長期 / 横断的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、障害者福祉政策の戦後史について横断的に研究する試みである。従来の障害者福祉政策史は、障害別、分野別かつ断片的に記述されることが多かったが、複合的・累積的な課題の存在が指摘されて久しい中で分野別・対象別に組み立てられた制度や支援の限界が指摘されている。この研究においては、以上をふまえて、障害別、分野別を超えた障害者福祉政策史の全体像を描き出すことを目的としている。
|
研究成果の概要 |
本研究では、1960年の知的障害者福祉法の成立史、1970年代の身体障害者によるアクセス権運動史などの個別の歴史を明らかにしながら、そこにある様々な障害者政策に共通する変化の要因を析出しようとした。例えば、精神薄弱者福祉法に典型的に表れているように、日本の障害者政策は排除と包摂の絶え間ない運動であったと言える。また、身体障害者によるアクセス権運動は、経済的自立中心、入所施設中心ではカバーしきれないニーズの表出であることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的・社会的意義の第1は、障害者福祉政策はともすると社会福祉士の国家試験の対策のように、年号の暗記と考えられがちな点を是正することにある。この傾向は、知識を細切れにしてしまうだけでなく、法の成立そのものを時代の区切りと考えてしまう傾向をもたらす。本研究では、政策を「排除と包摂」、「特殊と普遍」といったキーワードでとらえ返すことで、障害種別や単に立法を時代の変わり目と見る単純な発想から解放される第一歩となることである。
|