研究課題/領域番号 |
19K13939
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 日本医療大学 (2022-2023) 名寄市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
松浦 智和 日本医療大学, 総合福祉学部, 准教授 (90530113)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 統合失調症 / 育児 / 子育て / 精神保健福祉士 / 支援 / モデル / 祖父母 / ACT / メリデン版訪問家族支援 / 富山型デイサービス / ソーシャルワーク / 社会福祉 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的・関心は、統合失調症患者が子育てを行う上で抱えている課題を明らかにし、精神保健福祉士による支援のあり方をソーシャルワークの視点から検討することにある。ソーシャルワーク領域において「統合失調症患者」「子育て」「支援」などをキーワードとする先行研究は少ない。本研究では、統合失調症患者の子育ての課題について、当事者へのインタビュー調査にて明らかにすることを試みるとともに、北海道内の医療機関・障害福祉サービス事業所へのアンケート調査により概況の量的な把握も試みる。さらに、複数の機関の協力を得て、精神保健福祉士による支援を中核としたソーシャルワークの視点による支援モデルを実証的に検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、「統合失調症患者があたりまえの苦労をしながら子育てを安心して行えるコミュニティづくり」を志向し、統合失調症を持つ親の育児の困難性や当事者の親(祖父母)の関わり、精神保健福祉士が抱える困難性の一端を検討した。殊に、当事者の親の関わりにおいては、親側が抱える「当事者の体調悪化への対応」「当事者のケアを含めた終わらない育児(感覚)」「家族以外の支援者の確保」などに課題があると思われた。また、精神保健福祉士が抱える困難性では,支援の目標設定や方法のありよう、担い手、関係機関の意識の低さや家族観に関わる項目で該当すると答える者が多くなっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで筆者が行った研究の結果も含めて、本研究で得られた結果は、ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)のみならず、メンタルヘルス課題を抱える当事者の育児支援に関わる医師や保健師、看護師、作業療法士などの共通認識の醸成につながると思われる。また、今後、各領域や様々な地域において同種の研究が行われ、本研究の結果が補完されることを期待する。
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