研究課題/領域番号 |
19K13953
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 新潟青陵大学 |
研究代表者 |
海老田 大五朗 新潟青陵大学, 福祉心理学部, 准教授 (50611604)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 学習のデザイン / 学びの場 / 学びと就労 / 特別支援教育 / 生涯教育 / 障害者の学ぶ権利 / エスノメソドロジー / 現象学 / 記述的解明 / 学びの作業所 / 福祉型専攻科 / 福祉型カレッジ |
研究開始時の研究の概要 |
知的障害児の後期中等教育卒業後の第三の選択肢として、就労支援施設などの福祉事業所でもなく、一般企業への就職でもない、福祉制度を利用した「学びの場」を構築しようとする動きが全国に広まっている。そこで本研究では、「学びの場」が要請されることとなった経緯を考察したのちに、「学びの場」における英会話・国語・数学などの一般教養や、運動や調理や美術などの実技修得場面へ参与観察することで、「学びの場」が障害者福祉の場でどのように実践されているかを記述する。とりわけ知的・発達障害者に対して教示可能な水準を模索するため、教示実践方法を分析し、障害者に最適化された学習実践に必要とされる方法論の提示を目的とする。
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研究実績の概要 |
【学会報告】2022年5月29日、第48回日本保健医療社会学会大会にて、「科学技術研究所で働く知的・発達障害者たち:実験室のワークプレイスとダイバーシティ」についての報告を行った。 2022年11月12日、第95回日本社会学会にて「科学技術研究所における発達障害者のワークプレイスデザイン:ダイバーシティとしての自律的共同実践」、「障害者と/が、共に働くワークプレイスのエスノメソドロジー:ダイバーシティにおけるカテゴリー・マネジメント」についての学会報告を行った。いずれの報告についても水川喜文との共同報告だった。これらの研究は「学び」というものをとりわけ就労と結びつけて考えるうえで、有益だったと思われる。 【シンポジウムの開催】2023年2月23日、新潟市内のイベント会場で、「動機のデザインとデザインの反転:人びとのあいだで生まれる方法論」 というタイトルのシンポジウム(デザイントーク)の企画運営、並びに研究報告を行った。筆者が実施した学びの場での教育実践について、「学習と学びのデザイン」という観点から報告を行い、専業デザイナーである由井真波と明間隆より、示唆に富むなコメントをいただいた。 【社会貢献活動】2022年5月、「テレワークと障害者雇用のデザイン」という短文を、「奈良県福祉医療部障害福祉課」が取りまとめた『障害ある人のテレワーク導入マニュアル』へ寄稿した。2022年8月24日、新潟市生涯学習センター主催事業「にいがた市民大学「地域で始まる「孤立」から「支え合い」へ」」において、「障がい者の働きを地域で支える」というタイトルの講演を行った。 2022年9月、社会福祉法人新潟県社会福祉協議会が主催する「シニアカレッジ新潟」において、「障がい者たちの「働く」はどのようにして可能になったか?」という講義を4回行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍によるフィールドワークの不足はどうしようもないが、当初より予定していたシンポジウムを開催できたことは、フィールドワークの不足をいくぶん取り戻したようにも思える。
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今後の研究の推進方策 |
今年は研究計画最後の年であり、年度内に研究論文を1本、学会誌掲載か遅くても投稿までは行うことを目標として設定する。また、新潟青陵大学の同僚にも、学びの場での授業経験がある研究者がいることが明らかになったので、同郷の協力を仰ぎ、授業で行ったアイディアの冊子集完成も新たな目標として設定する。
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