研究課題/領域番号 |
19K13956
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 静岡福祉大学 |
研究代表者 |
上野 永子 静岡福祉大学, 子ども学部, 准教授 (30716668)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 里親 / アタッチメント / 養育困難感 / 里親支援 |
研究開始時の研究の概要 |
新しい社会的養育ビジョンにより、今後、社会的養護下の子どもたちの里親委託率が増加することが予想される。しかし厚生労働省(2012)によると、里親委託された29%が、他の児童福祉施設へ措置変更となっていることを考えると里親支援は必須である。 本研究の目的は、アタッチメントの視点を用いた里親支援が里親の養育困難感や里親子の安定した関係性に寄与するかを検討することにある。具体的には、里子を委託する里母を対象に、①里母のアタッチメント・パターンと養育困難感を評価し、②養育困難場面に対するアタッチメントに焦点を当てた養育者ガイダンスを行い③里親の養育困難感と里親子関係に対する介入効果の評価を質的に行う。
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研究成果の概要 |
里子が安定したアタッチメントを形成できるような養育支援を目的に、特別養子縁組里母(以下、里母)5名に子どもの気持ちに目を向けるような養育支援を1か月に1回、1年間を通して行い、介入効果について検証した。その結果、里母の養育効力感、育児ストレス、子どもの問題行動に関する認知に関して変化が見られるケースがあった。また、介入後のインタビューから、子どもの行動の背後にある気持ちに目を向けることを意識するようになったと回答する里母がおり、本研究の介入方法が一定の有効性を持つ可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後、里親(特別養子縁組を含む)のもとで暮らす子どもたちが増加することを考えると、里親支援のあり方について検討することは急務である。本研究の成果により、1か月に1回の介入において、里母が里子の行動の背後にある気持ちについて目を向けられるようになる可能性、養育効力感、育児ストレス、子どもの問題行動の認知についても影響を及ぼす可能性が示唆された。これらの成果は、今後の里親支援のあり方を検討する上で社会的意義があるといえる。
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