研究課題/領域番号 |
19K13961
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
上野山 裕士 摂南大学, 学長付, 講師 (20824486)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 地域福祉 / 地域共生社会 / 心理的・空間的な地域拠点 / 対話と交流 / 居場所 / 価値観と境遇 / 交流 / 対話 / 地域拠点 / 地域と学生の協働的実践 / 地域づくり / コロナ禍における対話・交流 / 拠点 / 多様性 / 担い手 / 協働 / 主体性 / 住民主体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、地域福祉(地域が抱える課題を住民をはじめとするさまざまな主体の手によって解決しようとする取り組み)を推進していくうえで、人びとが交流し、地域について対話を行う場(地域拠点)が不可欠になると捉え、その役割と機能について検討する。 具体的には、文献調査による地域福祉の推進における交流と対話の意義および諸領域における地域拠点の存立意義についての検討(2019,2020年度)と、地域におけるアクション・リサーチおよび参与観察、インタビュー調査を通じた地域拠点における対話と交流の様相についての整理(2019~2022年度)に基づき、地域拠点の役割と機能についてのあらたな知見の獲得を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、地域福祉の推進および地域共生社会の実現に向けて、地域拠点に期待される役割を6市町村10プロジェクトの調査(インタビュー調査およびアクションリサーチ)を通じて明らかにした。 地域共生社会の実現のためには、地域に関わるすべての人が、他者の価値観や境遇を想像できるか、それに起因する生きづらさを想像できるか、そしてその生きづらさに寄り添い、行動することができるか、ということが重要となる。そのなかで地域拠点は、さまざまな価値観、境遇の人びとが交流し、対話する場として、そして地域の人びとに居心地のよさと満足度を提供できる居場所として、地域における空間的・心理的な拠点となることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地域福祉を推進し、地域共生社会を実現するために求められる地域拠点のあり方について、さまざまな地域における質的調査を通じて明らかにした本研究は、とくに新型コロナウイルスの感染拡大により停滞した地域活動をもう一度前進させ、またさまざまなアプローチによって地域の担い手を確保、育成するための示唆に富むものとなった。また、これまでは対面の活動を中心に展開してきた地域福祉実践におけるICTやバーチャル空間の可能性についても論じることができた。 その意味で、地域福祉研究に対する学術的意義はもちろんのこと、今後の地域福祉実践のあり方について多くの知見を提供する、社会的意義をもつ研究となった。
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