研究課題/領域番号 |
19K13966
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 龍谷大学短期大学部 |
研究代表者 |
中根 真 龍谷大学短期大学部, こども教育学科, 教授 (00309642)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 子どもの貧困 / 城戸幡太郎 / 幼児教育の貧困化 / 同和保育/人権保育 / 保幼小連携 / 子ども理解 / 無園児 / 子育て家庭の多様性 / 階層差 / 「無園児」 / 森の幼稚園/ようちえん / 家庭・地域・園の生活の連続性 / 幼児理解 / 保護者の心情理解 / 教育相談 / カウンセリングマインド / 家庭支援推進保育士 / 同和対策事業 / 就学前後の連続的な貧困予防 / 保小連携 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「幼児教育の貧困化」の防止・脱却のため、同和保育所/旧・同和保育所および当該地域における経験に着目し、年長児保育と保護者支援、さらに「保小連携」の実態に迫り、就学前後の連続的な貧困予防の意義と可能性を明らかにする。 研究方法は大都市、地方都市、離島を含む5つの自治体における関係者へのインタビュー調査である。具体的には就学前後における生活リズムの確立や基本的生活習慣の体得、子どもを褒めて意欲や自尊感情、自己肯定感を向上させ、非認知的能力を促進する年長児保育や保護者支援の内容に加え、保育所と小学校、さらに市町の児童福祉関係課や教育委員会がどのように連携しているのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は「幼児教育の貧困化」の防止・脱却のため、同和保育所/旧・同和保育所および当該地域における経験に着目し、年長児保育と保護者支援、さらに「保幼小連携」の実態に迫り、就学前後の連続的な貧困予防の意義と可能性を明らかにすることであった。 主要な研究成果は次の2つである。第1に、子育て家庭における「幼児教育の貧困化」について現状分析に加え、歴史的な検討を多面的に進めた。第2に、各地域における年長児保育と保護者支援、「保幼小連携」など就学前後の連続的な貧困予防の取り組みに関するさまざまな資料収集を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「保幼小連携」という教育学の課題について、「子どもの貧困」に抗う社会福祉学や社会政策学の関心に引きよせ、家庭的背景の厳しい幼児を中心とした就学前後の連続的な貧困予防に資する知見の獲得をめざすものであった。コロナ禍の影響を受けて研究計画の変更を余儀なくされたが、結果的に論文や報告書等のかたちで「幼児教育の貧困化」がどのような実態にあるのかを多面的に明らかにすることができた。 とはいえ、コロナ禍の影響を受けて研究出張ができなかったことから、地域比較研究については今後の課題として残されている。
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