研究課題/領域番号 |
19K13971
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
照山 絢子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (10745590)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 依存症 / ゲーム / ギャンブル / インターネット / デジタルウェルネス / パチンコ / ネットゲーム |
研究開始時の研究の概要 |
今年、WHOが策定する国際疾病分類のICD11に「ゲーム障害」が盛り込まれることが決定したことによって、インターネットゲームの依存に関する社会的関心が高まりを見せている。本研究は、ネットゲーム依存の回復支援の現場を中心としたフィールドワークを実施することで、長い歴史と伝統のあるギャンブル依存対策をめぐる知見がネットゲーム依存対策にどのように応用されているのか、またそこにはどのような限界があるのかを、当事者・支援者・医療者・業界関係者らが織りなす社会関係の中から読み解こうとするものである。
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研究実績の概要 |
2022年度においては、文献調査などについては前年度に引き続きリサーチアシスタントとして研究室の学生を雇用し、SpeedRunやRTAと呼ばれる、多様なゲームの遊び方とそれによって生じている愛好家のコミュニティについて国内外の事例や歴史的背景などをまとめた。また、発達障害とゲーム依存との関連についての調査や、ゲームで遊ぶ時間を規制する地域条例などの動向に関する調査も継続して行った。フィールドワークとしては、コロナ禍が落ち着いてきたことから、依存の問題を抱える家族会で参与観察を行い、当事者やその家族にいくつかのインタビューが実施できた。ギャンブル依存に関しても継続して支援者による勉強会等を通して支援者や当事者らと交流を図っている。しかし、コロナ禍の影響があり、依然として通常通りのフィールドワークができているとはいえず、全体としてやや遅れている。成果の発表としても、2022年9月に開催された「つくばグローバルサイエンスウィーク」にて、「デジタル時代のウェルネス:テクノロジーと健康な関係を築くために」というテーマでセッションを企画・主宰し関連する分野の研究者と交流の機会を持てたが、本科研の成果をまとめてアウトプットする形には至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遅れは2022年度に限ったことではなく、本科研の期間が全体的にコロナ禍に重なっていたことから、対面的フィールドワークの実施に支障が生じ、研究の方向性を再検討したりしたことで積み重なった遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
コロナがだいぶ落ち着いてきていることから、研究期間を延長し、本来の計画にあった対面的なフィールドワークを行いたい。また、これまでの調査研究で明らかになったことをとりまとめて成果の発信について検討したい。
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