研究課題/領域番号 |
19K13976
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
平田 祐太朗 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (80770817)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 発達障害 / 相互交流支援 / プログラム評価 / 家族支援 / 発達障害児者 / 効果評価 / 相互交流 |
研究開始時の研究の概要 |
近年発達障害のある児童だけではなく,家族への支援の重要性が強調されている。特に,地域での当事者家族同士の支え合いは,孤立感の緩和,安心感の獲得,具体的情報の獲得など専門家による支援では得られない肯定的な効果が報告されている。一方で,その実践や研究の体系化・理論化は十分ではない。以上を踏まえ,今回の研究では家族同士が支え合うための活動を支援するプログラムの開発と効果検討を行うことを目的とする。特に家族相互扶助システムの中心である親の会やペアレントメンター事業等と相互補完的に機能するプログラムの開発により,これまで対象とすることが困難であった家族へアプローチする際の方法の1つとなると考えられる。
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研究成果の概要 |
これまで発達障害児者の家族の相互交流を支援するプログラムを自治体と連携して開発し,4年間以上継続して行ってきた。その実践を質的・量的調査と分析方法を用いて検討してきた。研究成果は国際誌へ発表し,開発に至るまでの経緯を明示,さらにその効果の機序について質的な分析を用いて詳細を明らかにした。また実際のプログラムについて,心理的効果を複数の指標を用いてその効果を確認した。得られた研究成果は国際学会,国際誌にて発表を行った。 これまでの研究を通して自治体のニーズに応じて利用可能な発達障害児者の家族の相互交流を支援するためのエビデンスに基づいたプログラムの雛形を作ることができたと考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義として,これまで十分に検討されてきていない発達障害児者の家族同士の交流への支援の実践を体系化・理論化を行うことができた。特にプログラム開発とその効果評価を併せて検討を行うことで単純な効果に関するエビデンスのみならず,その機序を示すことができ,研究手法自体が相互交流支援を検討するための研究の枠組みとして提示できたと考えている。 また,社会的意義として,発達障害者支援法において求められている当事者家族が支え合うことを支援するための具体的なプログラムを示すことができ,今後の発達障害児者の家族支援に対して1つの選択肢を提案することができたと考えている。
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