研究課題/領域番号 |
19K13977
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 北海道医療大学 (2022-2023) 青森県立保健大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
宮本 雅央 北海道医療大学, 看護福祉学部, 准教授 (10515753)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 就労支援 / マッチング / 職務分析 / ジョブマッチング / 障害者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,障害者の一般就労のマッチングの精度を高めるため,職務分析を用いたチェックリストを運用し,その効果を測定することを目的としている。仕事を分析することで,支援の方向性や技能訓練の目標設定に有効なデータが得られることが期待できる。 また,就職先となる仕事の情報を,障害者や就労支援サービス担当者,企業の採用担当者などの関係者間で共有できる仕組みづくりについても検討する。クラウドストレージを用いて,職務分析の就労支援サービスへの活用可能性と円滑な情報共有のあり方を模索する。
|
研究成果の概要 |
本研究の趣旨に同意を得られた2事業所において,チェックリストを用いた職務分析を実施できた。実際に障害者の就労先として見込まれている二つの仕事について目標を可視化した。それらの結果は,作業中の様子の写真とともに職務分析の結果を示す資料とした。作業の特性や要件を可視化できたことで,従事する際に必要なスキルを共有でき,就職に向けての目標値を示すことができる可能性が示唆された。 現時点は,職務分析チェックリストの用語の整理とチェックリストの実施マニュアルを作成した段階である。今後,本研究の成果を基に実施事例を蓄積していく予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
障害者の就職の可否を判断する時点では,適合度評価を企業の採用担当者の判断に委ねる割合が大きい現状がある。そのため,就職に関する本人へのフィードバックは就職先企業の採用担当者と就労支援担当者との関係性に左右されている。このことは,後に支援対象者の目標を新たに作りなおすために非常に重要な判断であったとしても詳細な結果がフィードバックされない可能性があり,採用可となった場合でもあり得るとも考えられる。これらの雇用に関する判断の過程を可視化することができれば,就労支援実践者や雇用担当者,障害者の全てが雇用に関する判断に納得し合意できる可能性があり,雇用に向けた目標設定にも非常に有益といえる。
|