研究課題/領域番号 |
19K13978
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
森 弥生 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (90816399)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 吃音 / ふくしま吃音懇話会 / 吃音啓発リーフレット / アクションリサーチ / 福島吃音懇話会 / ニーズアセスメント / ネットワーク / 福島県 / 支援システム |
研究開始時の研究の概要 |
福島県の吃音問題の解決に向け、アクションリサーチを行うことを目的とする。吃音を持つ者の悩みは、自殺を考えるほど深刻であるが理解されにくい。吃音は従来の福祉の枠組みでは捉えきれておらず、一貫した支援システムから取りこぼされている。セルフヘルプグループがなく、吃音の支援機関も少ない福島県において、吃音当事者、支援機関双方のニーズを聞き取り、問題の把握、解決のための方策を関係者と共に考え、実行する。地域の課題を明らかにし、実情に即した実践研究を行う中で、社会の理解と支援の促進、当事者のエンパワメントを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、吃音の支援機関が少ない福島県内の実情解決のためにアクションリサーチを行うことである。「ふくしま吃音懇話会」という吃音支援団体を立ち上げ、講演会、交流会を継続して行った。吃音当事者を対象としたインタビューの分析結果を、以下の雑誌に投稿した(質的心理学研究 第20号臨時特集/2021/No.20/S156-S162)。県言語聴覚士会と連携して福島県版吃音啓発リーフレットを作成し(リーフレットの版元は広島市のきつおん親子カフェ)県内の学校や幼児教育施設に配布した。これらの学術的活動および社会的活動の双方を通じ、吃音に対する社会的な理解と支援の輪を地域レベルで促進・構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、吃音当事者のインタビューを分析することにより、発達段階・年台に応じた支援策を当事者視点から導きだすことができた点である。 社会的意義は、吃音支援の実践として福島県内において研究代表者自らが吃音支援団体を立ち上げ、講演会、交流会を継続していることである。当会は当事者が心情を吐露できる場でもあり、それを聞いた専門家である言語聴覚士やことばの教室教諭らが思いを新たにする場でもある。当会の活動を通じ、専門家向け講習会という新たなニーズを把握し対応したことで、地域における吃音支援の定着に繋がった。また、学校や幼児教育施設へリーフレットを配布することにより吃音啓発のすそ野を広げている。
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