研究課題/領域番号 |
19K13984
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
二瓶 さやか 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 准教授 (60453346)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 外国人介護職 / 異文化適応 / 意識変容 / 多文化理解 / インドネシア / 介護実践 / 多文化 / 多文化比較 / ソーシャルスキル / 多文化共生 / 介護実践論 / 介護 多文化理解 / グローバル化 / 地域共生社会 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、介護実践のグローバル化に視座をおいた新たな介護実践論を構築することである。本研究では、介護をする側と介護をされる側が多様な文化に属するなかで実践される介護実践を「多文化共生介護」と定義付け、多文化共生の視座のもと介護が実践されている諸外国の実践事例から日本の介護実践への汎用を目指した新たな介護実践理論を生成するという方法で研究に取り組む。研究成果として、わが国において多文化共生に根差した介護を実践・実現するための「多文化共生介護」の実践概念を理論化し実践理論を検証的に検討することで、介護の現場に依拠した、かつ新たな介護概念である多文化共生介護実践理論の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、多文化を背景にもつ介護職員によって実践される介護実践を「多文化介護共生介護実践」と定義し、実践のあり方に向けた提言を目指すことを研究の目的とした。諸外国とわが国の介護概念の相違と今日のグローバル社会に即した新たな介護概念を想起する必要性を明らかにし、従来の介護概念と実践のあり方を柔軟に変容させていくことの重要性を提言した。また、インドネシアを対象国として、わが国の介護実践に関連する保健医療政策や看護人材育成、社会福祉制度に関する情報を体系化した。さらに外国人介護職員に焦点化し、異文化適応と意識変容の構造を明らかにすることで、多国籍の職員による介護実践における相互理解の重要性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外国人介護職の受入が推進されている今日、受入側である日本には、多文化を背景にもつ外国人介護職受入の体制構築への取り組みが社会的に求められている現状を背景として、本研究に取り組んだ。本研究において得られた知見は、グローバル化が急速に進むなか多文化における介護実践で重要とされている多文化理解の一助となり、介護サービスの質の担保に寄与することも期待される。また、外国人介護職に焦点化したインタビュー調査を実施したことから、実践現場の適応に際し抱える葛藤や不安等、解決していくべき課題も明らかとすることができた。また介護分野の視点から、共生社会の実現にむけた示唆を得ることに至った。
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