研究課題/領域番号 |
19K13991
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 常磐大学 |
研究代表者 |
若林 功 常磐大学, 人間科学部, 准教授 (20714934)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 精神障害者 / 職業継続 / 合理的配慮 / 職業リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
精神障害者の職業継続のために有効と考えられる、事業主が提供する職場における合理的配慮の効果に関する実証的研究はこれまで進められていない。そこで本研究は、職場における合理的配慮が精神障害者の職業継続に影響を及ぼしているのかを量的観点から明らかにするために、文献研究や半構造化面接、またそれより得たデータの質的分析に基づいて合理的配慮を測定するための尺度開発、その尺度による質問紙調査を実施する。
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研究実績の概要 |
現在、統合失調症等の精神障害者の一般企業での就労は進展してきているものの、他の障害種類に比べ職場定着率が低いことが指摘されている。また、精神障害者の職業継続のために有効であると考えられる、事業主から提供される職場における合理的配慮の効果(特に職場定着や職務満足度等)に関する実証的研究はこれまで進められていない。そこで、本研究は、文献研究や半構造化面接、またそれより得たデータの質的分析に基づいて、合理的配慮を把握・測定するための尺度の開発、その尺度による質問紙調査を実施することにより、職場における合理的配慮が精神障害者の職業継続に影響を及ぼしているのか、特に量的観点から明らかにすることを目的としている。 4年目である2022年度は、2021年度に行った、事業主から提供される職場における合理的配慮やそれに対する精神障害者の適応や反応に関する半構造化面接について学会にて発表することができた。一方この半構造化面接を基に量的調査を行うための調査票を作成し、また研究倫理審査委員会に提出したものの、コロナウイルスの影響もあり、調査実施には至っていない。2023年度は最終年度となるため、量的調査を実施し、結果をまとめていくこととする。 なお、関連業績として、障害者雇用における職場の同僚の援助発生についての労働組合の役割について研究報告書の執筆や、職場における同僚からのサポートについてのパネルディスカッションへのパネリストとして参加がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルスの影響が大きく、調査票の設計と倫理審査までしか進められていない。今後、調査の実施・実行及び得られたデータの分析を2023年度に着実に行っていくこととする。
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今後の研究の推進方策 |
今後、新型コロナウイルス等による社会の状況にも留意しつつ、2023年度が最終年度であることを意識し、量的調査の実施及びデータ分析を進めることとする。
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