研究課題/領域番号 |
19K13999
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
南 友二郎 桃山学院大学, 社会学部, 准教授 (10803190)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ソーシャルワーク / 地域共生社会 / 包括的支援体制 / 実践方法論 / 社会福祉協議会 / 組織づくり / スーパーヴィジョン / ソーシャルワーク機能 / アセスメント |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ⅰ.地域担当専門職によるソーシャルワークの展開方法、役割、そして機能を明らかにすること、そのうえで、ⅱ.実践現場が抱える課題の解決方法を提示しようとするものである。研究対象とする市は、宮崎県都城市である。都城市において、歴史的に住民主体で地域生活課題の解決を目指す中核的な機関は、社会福祉法人都城市社会福祉協議会(以下「都城市社協」)である。本研究は、2017年度より都城市域15地区担当社協職員が、包括的支援体制構築に向け、どのようにソーシャルワークを展開し、どのような役割や機能を果たすべきかについて、理論的にその指針を明確にしたうえで、実践的な解決策を提示しようとするものである。
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研究成果の概要 |
包括的な支援体制を構築するためには、ミクロレベル(個人)ですべきことと、メゾレベル(組織)ですべきこととがあることを明確にした。具体的にまずミクロレベルでは、「アウトリーチ」を重視し、「やってみる」「いってみる」そして感じることが、まず肝要であった。次にメゾレベルでは、係・課・部・組織全体といった重層的なレベルにおけるスパーヴィジョン体制の構築と、個別支援と地域支援を循環させるための組織作りが、肝要であった。これらの成果は、計5回に及ぶインタビュー調査により明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性的な人材不足に、社会福祉領域団体・組織は苦しんでいる。ソーシャルワーク専門職にかかる国家資格保有者を安定的に事業へと配置できる保証もない。その中で、本研究における成果は、資格保有者だけでなく、資格を有さないが適性のある職員をも、組織として包摂し、コロナ禍以降「新たに顕在化した課題」と「より潜在化した課題」の双方を、地域で包括的に支援していく方法の一端を示せたと考える。その中でも、「個人」がすべきことと、できることと、「組織」がすべきこと、できることを。より具体に明示できたことには、一定の社会的意義があると考える。
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