研究課題/領域番号 |
19K14004
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
清水 径子 九州保健福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (90582461)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | スピーチロック / 言葉による抑制 / 高齢者施設 / 高齢者介護施設 |
研究開始時の研究の概要 |
介護保険関連施設等で介護職員がスピーチロック(言葉による抑制)や不適切ケアをしていないか、自身で確認できるチェックノートを開発する。施設内でのスピーチロックに対する認識や教育体制などが施設によって異なり、職員は介護や業務に追われ、ケアへの適切な判断が困難な状況に陥っている現状がある。職員がスピーチロックを理解し、よりよい介護の実践を目指すために、スピーチロックに関する調査結果を基に施設での取り組み例やスピーチロックの実態などのアンケート調査を通し、スピーチロック廃止のためのチェックノート(起こりやすい事例及びチェックリスト)を作成する。また、研修会でチェックノートを使用し、効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究は、介護保険関連施設等で介護職員が利用者へのスピーチロック(言葉による抑制)や不適切ケアをしていないか、自身で確認できるチェックノートを開発するものである。施設内でのスピーチロックの認識や教育体制などが施設によって異なり、職員はケアや業務に追われ、ケアへの適切な判断が困難な状況に陥っている現状がある。また、職員が起こす高齢者虐待の手前の行為がスピーチロックや不適切ケアであると考えている。職員がスピーチロックを理解し、より良いケアの実践を目指すために、スピーチロックに関する調査結果を基に施設での取り組み例やスピーチロックやケアに対する考え等を調査し、スピーチロック廃止のためのチェックノート(起こりやすい事例集及びチェックリスト)を作成する。職員が自身のケアを見直せるツールとして使用ができるチェックリストを作成することを目指し、研究を進めている。 2019年度は、チェックリスト作成のための情報収集を行うため、全国の介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設、認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム)、特定施設(介護付き有料老人ホーム等)の計4000施設を対象に、職員自身のスピーチロックやケアに対する考えや施設内での取り組みについて、自記式アンケートを用いた郵送調査を実施した。2020~2022年度は、そのアンケートのデータ入力及び集計、分析を行った。2023年度は、介護学会での学会発表やスピーチロック研修会を開催し、現場の方へ研究結果を報告した。本調査で得られた結果を基に、施設種別での介護職員の課題を抽出し、チェックリストを作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
大学の業務増加により、研究活動がほとんど進んでいない状況である。また、施設への訪問やインタビュー調査なども予定していたが、新型コロナウイルスの影響により、困難な状況が続いた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、チェックノートを作成する。2019~2023年度に行った調査結果や研修を基に、スピーチロック廃止に必要と思われる介護についての考え方や介護の知識等の項目を入れたチェックノートにする予定である。
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