研究課題/領域番号 |
19K14019
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 十文字学園女子大学 (2020-2023) 鎌倉女子大学 (2019) |
研究代表者 |
菅原 沙恵子 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 助教 (70827469)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 唾液中分泌型miRNAマーカー / 糖尿病 / 非侵襲予防法 / フードモデル / 糖尿病合併症リスク / 唾液分泌型miRNAマーカー / インスリン抵抗性 / 唾液中miRNA / 糖尿病と合併症 |
研究開始時の研究の概要 |
フードモデルは、近年、ICタグ内蔵によって、食事と栄養価をより視覚的かつ統合的に結びつけることができ、献立作成や栄養指導に効果を上げている。しかしながら、糖尿病と合併症のリスク評価と連動したフードモデルのシステムは存在しない。申請者の所属研究室ではこれまでに、肥満とインスリン抵抗性が、血中分泌型マイクロ(mi)RNA発現も介して、糖尿病と合併症の発症リスクを高めることを示してきた。こうしたmiRNAは血中のみならず、尿中や唾液中にも分泌される。そこで、本研究では、非侵襲で採取が可能な唾液に注目し、唾液中分泌型miRNA計測とフードモデルを融合させた新たな糖尿病と合併症の非侵襲予防法を確立する。
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研究実績の概要 |
miRNAは血中のみならず、尿中や唾液中にも分泌され、がん分野では早期診断や予後予測への応用が始まっている。本研究では、非侵襲で採取が可能な唾液に注目し、唾液中分泌型miRNA計測とフードモデルを融合させた新たな糖尿病及び合併症の非侵襲予防法確立をめざしている。 2023年度は(b)唾液中分泌型miRNAの単離・濃縮とマイクロアレイによるmiRNA発現プロファイリングに向けた条件検討を行った。当初は唾液中分泌型miRNAの単離・濃縮については市販のmiRNA抽出キットを使用する予定であった。しかし、委託先の電気泳動による品質チェックで目的としているピークが認められたものの、28S 18S rRNAにもピークが見られた。また、ベースラインが浮いていることからサンプル中の夾雑物や分解物が存在している可能性を指摘された。このような状況を考慮して、miRNA抽出は委託することとし、サンプルの品質保持を優先した。サンプルは健常者3名、糖尿病患者3名としてmiRNA抽出およびマイクロアレイ解析を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年8月から2024年3月までの産前産後の休暇および育児休業の取得による研究中断のため。 (補助事業期間延長承認申請書 受理日:2023年8月10日)
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今後の研究の推進方策 |
マイクロアレイの結果と健常者および糖尿病患者の臨床データを精査する(発現プロファイリング)。また、Gene Ontology解析やPathway解析といったデータ解析を駆使し、唾液中分泌型miRNAによって調節される遺伝子やその細胞内局在、遺伝子同士の相互作用について調査する。 加えて、唾液と臨床現場即時検査(POCT)を用いた糖尿病と合併症のリスク評価法の確立を目指す。マイクロアレイによって同定されたmiRNAの発現量をPOCTで測定し、被験者の糖尿病リスクを簡便・迅速に評価するための基礎条件の確立を行う。
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