研究課題/領域番号 |
19K14026
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所) |
研究代表者 |
津曲 俊太郎 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 医師 (90836545)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 果物アレルギー / 末梢血好塩基球活性化 / アレルゲン免疫療法 / 好塩基球活性化 / 特異的IgG4 / 皮下免疫療法 / シラカバ花粉 / 花粉-食物アレルギー症候群 / 口腔アレルギー症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
リンゴ、モモなどバラ科果物を中心とした果物アレルギーは自然寛解の可能性が低く現時点では確立した治療法がない。我々は先行研究でバラ科果物アレルギーに対するシラカバ花粉アレルゲンを用いた皮下免疫療法を実施し79%で臨床的有効性を示したが、治療効果を評価する経口負荷試験が煩雑で難しいことを実感した。本研究では、より生体の反応に近く食物アレルギー臨床症状と一致性の高い末梢血好塩基球活性化検査を利用して本治療法の有効性を客観的に評価するとともに、長期観察による寛解へのメカニズムの解明を目的とする。最終的には治療プロトコールを確立し本治療法がバラ科果物アレルギーの根治療法として今後普及することを目指す。
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研究成果の概要 |
近年、リンゴ、モモ、キウイなどのバラ科果物の摂取に伴う口腔アレルギー症候群の発症が増加している。これらの果物アレルギーは花粉症症状を発症した後に、花粉と交差抗原性のある果物を摂取すると口腔内に限局したアレルギー症状を呈する。バラ科果物はシラカンバ花粉とのコンポーネントBet v 1を中心とした交差抗原性が報告されている。 本研究では、果物アレルギーを発症した患者にシラカンバ花粉皮下注射免疫療法を施行することによって、シラカンバ花粉、Bet v1に対する末梢血好塩基球活性化が低下することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで治療効果が明確でなかった果物アレルギーに対するシラカンバ花粉皮下注射免疫療法の治療効果を末梢血好塩基球活性化検査で示すことが出来、早期から治療効果を提示することができるようになった。
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