研究課題/領域番号 |
19K14032
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
朱 春紅 信州大学, 学術研究院繊維学系, 准教授 (80773100)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 三次元テキスタイル / 中空ハニカム構造 / クッション性 / 圧縮特性 / 複合材料 / 三次元中空構造テキスタイル / ハニカム構造 / 三次元中空構造 / スペーサーファブリック / 成形方法 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者転倒時の衝撃を軽減するため、クッション性を持った生地の開発が重要である。これまで研究代表者は三次元円形中空織物を設計し、樹脂と複合しクッション性を与えた。しかし、複合した材料は衣類としては適しない。本研究では、クッション性の三次元スペーサー織物を新規提案し、設計パラメータが力学特性に及ぼす影響を明らかにし、さらに衣類としての着用可能性を検討し、スペーサー織物の新規設計手法を確立する。 本研究によって、三次元織物の高齢社会等の衣生活分野への活用ができると考えられる。また環境にやさしい耐衝撃性のクッション材は、よりやさしいモノ作りができ、将来のテキスタイル産業の発展にも役立つと期待できる。
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研究成果の概要 |
高齢者の転倒による骨折で寝たきりや心肺機能低下、さらに死亡に至ることが生じる。そのため、転倒時の衝撃を軽減するため、クッション性を持った生地の開発が重要である。先行研究では三次元円形断面構造織物の設計方法を開発したが、構造上において樹脂リッチが発生し、より優れた構造設計が必要だと考えられる。 そのため、本研究は汎用のジャカード織機でも製織することの可能なハニカム断面構造三次元織物の設計方法を提案した。ハニカム構造に着目し、セルのサイズや厚み、糸の繊度等をパラメータとし、数種類のサンプルを製織し、樹脂と複合・成形してから、圧縮特性を評価し、各パラメータの影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は高齢者等転倒時の衝撃を軽減するため、クッション性を持った生地の開発に関する研究である。現有のジャカード織機を用いて、断面がハニカム形状で、異なるセルサイズの三次元テキスタイルを設計、製織した。さらに、これらのテキスタイルを用いて、ポリウレタン樹脂と複合して複合材料を作製した。クッション保護性を評価するため、圧縮試験を行ない、セルサイズや厚みなどがクッション性に及ぼす影響を明らかにした。 本研究で提案したテキスタイルを着用すれば、高齢者等の転倒による衝撃を軽減することが考えられる。
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