研究課題/領域番号 |
19K14034
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 高知学園大学 (2021) 高知県立大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
沼田 聡 高知学園大学, 健康科学部, 講師 (10565857)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 酵素免疫測定法 / ハラル制度 / 豚肉 |
研究開始時の研究の概要 |
イスラム教徒はハラル制度のもと、豚肉等の不浄とされている食品を一切摂取しない生活を送っている。しかし、食材偽装等により、使用・混入する可能性があることから極微量でも検出できる高感度な測定法が必要となる。測定法の1つとして、酵素免疫測定法(ELISA法)があるが、ELISA法を高感度化できたとしても、単独抗原測定では (1)禁忌食材を使用していても食品中にELISA法の対象抗原が含まれていなければ陰性と判定される、(2)抗原が低濃度であれば陽性と陰性の判定が困難となるといった課題が考えられる。そこで、本研究では豚肉を対象とし、2種の豚タンパク質抗原に対する超高感度同時酵素免疫測定法を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、イスラム教において禁忌食材とされている豚肉を高感度に検出するため、超高感度酵素免疫測定法を開発することである。抗原として、当初豚血清アルブミン及び豚コラーゲンに着目していたが、豚コラーゲンのペプチド作成が困難のため、豚ミオグロビンに変更した。超高感度酵素免疫測定法の開発には抗原に対してそれぞれ2種類の抗体が必要であるが、2種類の抗原に対する抗体が1種類ずつしか得られず、得られた抗体は、それぞれ酵素標識抗体及び補足用標識抗体に調製し、直接ELISA法にて抗原と酵素標識抗体が反応することを確認したが、完全な超高感度酵素免疫測定法の開発までには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、イスラム教徒にとって禁忌食品である豚肉を誤って摂取しないようにするため、加工食品中の豚由来成分を高感度に検出する新たな手法として、超高感度酵素免疫測定法の開発を試みた。しかし、完全な超高感度酵素免疫測定法の開発までには至らなかった。 今後の課題として残りの抗体を作成し、超高感度酵素免疫測定法の開発を実現するよう試みる。
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