研究課題/領域番号 |
19K14039
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
滝本 成人 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (10350969)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 車椅子クッション / 心理評価 / 体圧分布 / 指標 / 車椅子 / クッション材 / 指標化 / 静的評価 / 動的評価 / 重回帰分析 / 座り心地 / 操作性 / 体位 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は車椅子用クッション材の「材料の特性と厚みの違い」に着目し、クッション材の座り心地特性と操作性の関係を定量的に評価する。次に材料特性と心理的反応との関係を体圧分布の分析から明らかにし、座り心地予測と操作性予測の指標化を行う。車椅子クッションの特性を定量的に把握することは、障がい者のクッション材選びにも必要な指標となり、車椅子生活の質的向上に寄与することができる。また、従来は設計者・技能者の経験によって組み合わせることが多かったクッション材を、量的にあるいは可視化して表現することで、生産的な効率化をすることができると考えられ、車椅子クッション材開発の質的向上に寄与することができる。
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研究成果の概要 |
本研究は新しい車椅子クッション開発のため、材料と仕様の異なる14種類の試験体を用いて、心理評価実験と体圧分布測定を行い、クッション材の座り心地評価の新たな指標化を試みた基礎研究である。試験体には新たに開発したクッションとして、素材の異なる複層クッション材と、底板付きクッションを含めた。心理評価実験ではSD法を用いて、健康な男女20名の被験者に12項目の心理評価を依頼した。次に心理評価実験と体圧分布測定の結果から、重回帰分析により全体面積・最大圧力・平均圧力・各帯域面積を説明変数とした座り心地評価の予測のための重回帰式を導出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、近年ニーズの高い「車椅子クッション」の、材料の特性と厚みの違いと、心理的反応との関係を、体圧分布の分析から明らかにし、「座り心地」といった、人の感覚を定量的に示し、指標化したところを学術的意義とした。 次に社会的意義として、クッション材の設計及び材料選定は、従来は製作者の経験や勘によって行われてきが、この「指標」を使うことにより、より効率的にクッション材の選択および仕様の調整が可能になったところを、社会的意義とした。
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