研究課題/領域番号 |
19K14048
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所) |
研究代表者 |
藤田 真弓 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 医師 (30835385)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 経口免疫療法 / 経口負荷試験 |
研究開始時の研究の概要 |
複数アレルゲン(卵・牛乳・小麦)の食物アレルギー患者に対し、複数アレルゲン(卵・牛乳・小麦)が含まれた加工品(パン)での経口負荷試験の安全性を確認したのち、複数アレルゲンの食材が含まれた加工品を用いて摂取量を少しずつ増量する経口免疫療法を行う。従来の卵・牛乳・小麦をそれぞれ一つずつ経口免疫療法を行うのに比べ、加工品での経口免疫療法は安全に早期に摂取可能となるのかどうかを検討する。
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研究成果の概要 |
鶏卵と牛乳の食物アレルギー患者に対して、複数の食材が含まれる加工品(アンパンマンミニスナック:フジパン製)を用いた経口負荷試験と経口免疫療法を実施し、従来の卵や牛乳そのものを用いた経口免疫療法と比較して、安全かつ効果的に免疫寛容を誘導することができるかを評価した。従来の方法と比べ、加工品による経口負荷試験は陽性率が有意に低かった。また加工品による経口免疫療法は従来の方法と比較したところ、寛解率や寛解期間に有意な差はなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加工品による経口負荷試験は従来の方法よりも安全に行うことができ、加工品による経口免疫療法は従来の方法と比べても寛解率や寛解期間に差を認めなかった。そのため、従来のアレルギー食材そのものでの治療方法の導入が困難な食物アレルギー患者において、加工品での治療は安全に導入することができ、食物アレルギーの治療方法の1つの選択肢になる可能性が示唆された。
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