研究課題/領域番号 |
19K14067
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
濱沖 敢太郎 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 講師 (80803725)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 教育 / ジェンダー / 准看護婦 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、准看護婦の養成及び身分保障を支えてきた社会経済的メカニズムと、1960~1970年代におけるその変容を、若年女性の職業選択と教育訓練との関係の観点から明らかにすることである。特に、医療・看護制度全体の改革における准看護婦の位置づけと、高校進学率の上昇が女性の職業選択にもたらした影響という、これまで着目されてこなかった2つの問題に焦点を当てた分析を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、准看護婦の養成及び身分保障を支えてきた社会経済的メカニズムと、1960~1970年代におけるその変容を、若年女性の職業選択と教育訓練との関係の観点から明らかにすることである。明らかになったことは主に2点である。第一に、准看護婦制度に関する日本看護協会の方針は、原則廃止を求めるものである一方で、政治状況等への対応の中で制度改革に関する検討は必ずしも一貫したものではなかったということ。第二に、看護職全体の職能形成や待遇改善をめぐっては、日本看護協会と政党や労働組合との関係がその後の時代と比べて複雑であったということである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特徴は、医療・看護制度全体の改革における准看護婦の位置づけと、高校進学率の上昇が女性の職業選択にもたらした影響という、2つの問題に焦点を当てたことであった。このうち、前者については従来の研究が1960年代以降の看護職の待遇をめぐる問題に焦点を当ててきたのに対して、資格制度が問題を複雑化させたことを指摘した点に本研究の学術的意義がある。また、後者については従来の研究が高学歴化の影響を特に就職・採用時点の問題として論じてきたのに対して、資格職内部での学歴格差が制度設計に与える影響を指摘した点に本研究の学術的意義がある。
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