研究課題/領域番号 |
19K14084
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 美能 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60574168)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | グローバル人材 / 学際的ヒューマンライツ教育 / 日米英の人権教育 / 人権の共通価値化 / 人権教育 / 日本 / 米国 / 英国 / 国際的人権教育モデル / 人権 / ジェンダー / 東日本大震災 / 個別具体的な課題 / 普遍的な概念 / 学際的人権教育 / 人権の普遍性 / 人権の個別具体性 / エンパワーメント / 当事者性 / ヒューマンライツ / 日米英の比較 / 人権教育プログラム / 社会的弱者 / 人権と歴史 / 社会正義 / 法律 / グローバル人材育成 |
研究開始時の研究の概要 |
グローバル化する社会の中で、構成員である私たちが多文化理解を深め、共生関係を構築するために、『人権の共通価値化』を図ることが課題である。この課題の解決には、人権の普遍性を表面的に学ぶだけでなく、地域固有の人権問題を位置づける教育、いわゆる『学際的人権教育』が有効かつ必要であると考える。しかし、日本では高等教育における人権教育の方針が確立しておらず、大学や教員の裁量により展開されている。 このような現状をふまえ、本研究では『グローバル人材の育成』という観点から、日本の人権教育の実態を批判的に分析し、英米の人権教育の成果を融合させながら、新たな枠組みを構築・プログラムを創出し、国内外に発信する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、日米英の大学における人権教育の理論と実践について比較研究を行い、3か国の共通性、相違性を確認し、共通する人権教育のガイドラインを創出することを目標としていた。人権を1つの専門分野として学位取得プログラムを提供する米英では、人権の普遍的な側面を中心にプログラムを構成しながら、地域特有の人権課題やジェンダーを取り上げる傾向が強いことも確認された。教育手法の特徴として、課題に対して学生が自ら学ぶよう仕掛けが工夫されており、学生の自主的な学びをサポートする体制が敷かれていた。 本研究のまとめとして、得られた知見を基に「多文化共生と人権教育」という点から、具体的な実践計画としてまとめた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、日本の大学における人権教育の課題を確認し、米英の人権教育の実態やその中で取り上げているテーマを調べ、授業を見学や担当教員に聞き取りすることで、3か国に共通する人権教育のガイドラインに何かを探求した。個々の人権課題は地域性に根差す場合が多く、普遍的である人権の概念には、地域性を無視することができない事情があることも明らかとなった。このことは人権教育が、実践する場所や対象によって内容が異なってくることを意味しており、1つのマニュアルにまとめ、プログラムとして提案することが難しい事実も示唆された。他方、共通する視点も確認でき、日本の人権教育の普及・発展に寄与する知見が得られたと考える。
|