研究課題/領域番号 |
19K14093
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
熊井 将太 山口大学, 教育学部, 准教授 (30634381)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 六八年運動 / 教育の心理学化 / 教育学 |
研究開始時の研究の概要 |
「ドイツにおいて「六八年運動」が、教育領域に与えた影響とはどのようなものであったのか」という問いに応えるべく、具体的には次のことを問う。 問1.教育領域において「六八年運動」は今日どのように評価されているのか。とりわけ、「ブエブ論争」の中で「六八年運動」はいかに再構成されたのか。 問2.「六八年運動」から50年を経た今日の評価は、これまでの評価(例えば、肯定的な評価のピークであった90年代末頃の評価)と比較してどのような特徴を有しているのか。 問3.「六八年運動」は、旧東ドイツと旧西ドイツで異なる展開を遂げたが、両国の出身者による評価の違いは存在しているか。
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研究成果の概要 |
本研究の成果は大きく二点ある。一つには、社会学や政治学の議論も参照しながら、ドイツにおける「六八年運動」の帰結と現代的課題を「規律と指導のルネサンス」という視点から明らかにしたこと、もう一つには、「六八年運動」がサイコブームの起点となったように、反権威主義の教育が「心理学化」を招くプロセスを学説史的な視点から示したことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教育学の中で「規律」「指導」といった言葉はネガティブに響きやすく、「主体的な学び」などの見目麗しい言葉の陰に隠れやすい。しかし、教育実践上は不可避の概念であり、ドイツにおいてこうした議論を避けてきたことの自己反省が行われていることは、日本の教育学に対しても課題を提起するものである。
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