研究課題/領域番号 |
19K14102
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 昭和音楽大学短期大学部 (2023) 湘南工科大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
原 圭寛 昭和音楽大学短期大学部, その他部局等, 専任講師 (30779880)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 学士課程 / カリキュラム / 形式陶冶 / 実質陶冶 / コンピテンシー / 汎用的技能 / アメリカ / 高等教育 / カレッジ / 教育課程 / 教育制度 / 学士課程教育 / 歴史 / 教育史 / 教育思想史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,学士課程のカリキュラム編成の際に「知識」と「能力」の関係がどのように問われてきたのかについて,思想史的に研究するものである。特に本研究では,1828年にイェール・カレッジが出版したカレッジ・カリキュラムについての報告書において1つのキーワードとなっている"discipline"という概念に着目する。 この報告書は,学士課程の編成意図について論じられたまとまった文書としては,アメリカ最古のものの一つであるとされている。この文書における中心的な概念がどのような経緯で出現し,またその後のアメリカの学士課程編成にどのような影響を与えたのかについて分析を進めることで,上述の課題に答える。
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研究成果の概要 |
本研究は、学士課程のカリキュラム編成の際に「知識」と「能力」の関係がどのように問われてきたのかについて、1828年にイェール・カレッジが出版したカレッジ・カリキュラムについての報告書において1つのキーワードとなっている「ディシプリン」という概念に着目し、これが19世紀中葉以降の学士課程編成にどのような影響を与えたかを検討した。 同報告の「ディシプリン」概念は単にいわゆる形式陶冶肯定するものではなく、知識の蓄積すなわち実質陶冶が諸力の形成すなわち形式陶冶へとつながるとしている。そして19世紀アメリカの近代大学では、この概念を変容させつつも引き継いでいたことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の日本の学士課程教育は、主にアメリカのカリキュラム等を参照したうえで、「学士力」のような汎用的技能の育成を目指すために様々な改革が行われている。しかしそこではアクティブ・ラーニング等の授業技法ばかりが注目され、こうした方法によって汎用的技能が育成されるかのような議論が展開されている。 対して本研究では、後に世界をリードすることとなるアメリカの研究大学の学士課程においては、研究に基づく知識の獲得・応用がその前提となるという考え方を一貫して有しているという点を指摘した。この点は上述のような日本の議論の脆弱性を指摘するものとして、学術的・社会的意義があると考える。
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