研究課題/領域番号 |
19K14114
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
塩原 佳典 畿央大学, 教育学部, 准教授 (40769650)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 地域教育史 / 近世近代移行期 / 維新期国学 / 就学告諭 / 教育近代化 / 諏訪高島藩 / 日本教育史 / 幕末維新期 / 藩校教育 / 信濃国 / 高島藩 / 維新期学制改革 / 藩校 / 藩地域 / 身分制社会 / 地域社会論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、信濃国高島藩領域(現長野県諏訪市域)を対象に、幕末維新期における教育近代化の過程を再検証する。その際、地域社会を重層的な構成体として把握し、教育文化の多様性と相互の連関を解明する。地域社会史の視点から地域と教育の関係史を再構成し、学校教育の自明性がゆらぐ現状への応答を試みたい。 諏訪市域には、諏訪教育会や高島小学校などの公的機関に加え、個人蔵の歴史的資料が豊富に残存している。なかには、未整理のまま保存されている資料も少なくない。そこでこれらの資料の整理・目録編制に継続的に取り組みながら、その解読・分析の成果を学会発表、学術論文、市民講座などを通じ社会に広く公表する。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、現在の長野県諏訪地方(信濃国高島藩領域)を対象とし、幕末維新期における教育近代化の過程を再検証するものである。主たる素材は、小沢家文書(長野県諏訪教育会所蔵)である。小沢家は諏訪家中の家柄で、幕末維新期の当主・正弘が国学派藩士として藩校・長善館の教学運営に関わっていた。その執務日記などを手がかりとし、学制改革の具体的推移を再構成した。 また同文書群は、概数600点で一部目録化がなされている。本研究では、小沢家文書の目録をデジタルデータ化するとともに、古文書保存用の封筒に収める作業にも取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として、雑誌論文2件、学会発表3件、図書(共著)1件を公表した。また小沢家文書目録のデジタルデータ化および保存整理を完了した。 学術的意義としては、幕末維新期の藩地域における学制改革の具体相を解明するとともに、続く学制期における就学告諭への接続関係を浮かび上がらせることが挙げられる。社会的意義としては、地域史料の活用に供する目録データを作成したことが挙げられる。加えて今後は、本研究の成果を市民講座などでより広く公表することで、市民的対話の場としていきたい。
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