研究課題/領域番号 |
19K14116
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
山本 孝司 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (00399768)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アメリカ幼稚園運動 / エリザベス・ピーボディ / 幼児学校 / フレーベル主義 / 進歩主義幼稚園 / パティ・スミス・ヒル / アリス・テンプル / ジョン・デューイ / シカゴ大学附属実験学校 / 『幼稚園と小学校第1学年の統一された教育』 / 進歩主義 / オキュペーション / プレスクール化 / 国際幼稚園連盟 / 幼稚園カリキュラム / シカゴ大学附属実験学校サブプライマリー / デューイ / エラ・ヴィクトリア・ドブス / 手工教育 / コンダクト・カリキュラム / フレーベル主義批判 / ホーレスマン・スクール幼稚園 / 公立学校幼稚園 / スーザン・ブロウ / ウィリアム・ハリス / 幼小接続 / アメリカ進歩主義教育 / 幼稚園教育運動 / ペスタロッチ主義 |
研究開始時の研究の概要 |
19世紀アメリカにおける幼児学校と幼稚園の教育原理の背景となるペスタロッチ主義とフレーベル主義の幼児教育における意義について明らかにするとともに20世紀進歩主義教育期における幼稚園の教育原理と小学校の教育原理の相互作用について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、エリザベス・P・ピーボディによるアメリカ幼稚園運動草創期の幼稚園教育の独自性についての考察からはじまり、拡充展開期におけるパティ・S・ヒル、アリス・テンプルによる初等教育との接続による幼稚園教育改革についての考察を中心に、幼児教育、初等教育の接続期における幼稚園、初等学校それぞれの独立性と独自性担保と円滑な接続のためのカリキュラム等工夫の在り方について考究した。さらに、初等教育と接続するための幼稚園カリキュラムの考案の背景となるデューイの影響についての考察、初等教育から幼児教育へ向けた接続の一断面としてエラ・V・ドブスの手工教育実践にも焦点を当て、経験の接続の論理を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
19世紀後半から20世紀初頭にかけてのアメリカ幼稚園運動における幼稚園の位置づけと性格の変遷を、運動の先駆者の教育思想、フレーベル主義幼稚園と進歩主義幼稚園双方によるそれぞれに対する批判の論点を中心に研究を行ったが、アメリカは、幼-小接続が比較的円滑に行われた先行事例でもある。こうした意味合いで、「思想史的」という限定的な検証にもかかわらず、進歩主義教育期における幼-小接続の理論的背景を探ることは、今日の我が国における幼小接続のあり方を考えるうえで意義をもつ。
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