研究課題/領域番号 |
19K14130
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
御手洗 明佳 淑徳大学, 教育学部, 准教授 (00725260)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 国際バカロレア / 教授モデルの開発 / 多様性への対応 / 中等教育 / 学習者中心 / 教育方法 / カリキュラム / 授業開発 / 学習者の多様性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、異なる背景・ニーズをもつ子供が共に学ぶインターナショナルスクールで開発された「国際バカロレア(IB)」に注目し、そこで展開される生徒の多様性や差異を強みとする教育手法の可能性を探ることを目的とする。これを「IB教授モデル」として抽出し、その特質や構造を解明することで画一的と指摘される日本の教育への適応可能性について検討を行う。この目的を達成するため、以下2つの課題を設定する。第一に、IB校の授業の進め方、教員の計画を調査し「IB教授法」事例集の作成をおこなうこと。第二に、事例集を「指導の分化」概念を中心に分析し「IB教授モデル」の特質を解明することである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は, インターナショナルスクールから端を発し生徒の多様性に基づきながら, 包括的な資質・能力の涵養をおこなう「IB教授モデル」の特質を特定することである。研究の結果,「IB教授モデル」を支える主要な教育理論として, 1. 物事の表面的な理解にとどまらず、本質的な部分に迫るよう、概念の理解を深めるように構成されていること(「概念型学習」). 2. カリキュラムで到達すべき最終ゴールから逆向きに授業が設計されている(「逆向き設計論」)。3. パフォーマンスの程度を諮るためのルーブ リック(評価指標)が生徒に示されている(「パフォーマンス評価」)の特質を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行学習指導要領の指針にてアクティブラーニングの導入が明記され学習者の主体的な学 びの促進が期待される一方、これまで以上に意欲/学力格差の拡大も懸念される。従来の学力の獲得よりも「資質・能力」の獲得は目に見え づらく、個人のパーソナリティや価値観、態度までも含む広い概念であるため、能力獲得が 難しいことや学習者の家庭的背景に起因しやすいとの懸念を指摘を受け、本研究では、多様な文化的・社会的背景をもつ生徒が学校内の授業において「資質・能力」の育成できるように「IBの教授モデル」の特質を特定し、日本の学校にて活用できるよう「IB型指導案フォーマット」の開発を行なった。
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