研究課題/領域番号 |
19K14133
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
花田 真吾 東洋大学, 国際学部, 准教授 (00635865)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 国際高等教育交流 / 教育交流 / 国際教育 / 教育連携 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高等教育交流においてどのような知の交流がおこなわれているのかを明らかにし、その交流がもたらす外交的機能を探求する。これまで、教育は文化の一部という位置付けのもと、文化的な外交の一部として認識される傾向があった。しかし、高等教育交流にはその概念に留まらない独自の特徴を有する。本研究では、既存概念との位置付けが不明確であった高等教育交流の外交的機能を探求することを目指す。
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研究実績の概要 |
2022年度は、本研究のこれまでの研究成果を発信することに取り組んだ。その成果として、次の3点が挙げられる。第一に、国際高等教育交流の外交的効果に関する英文単著書籍を出版した。本書では、Citizen Diplomacyを研究枠組みとして、国際高等育交流への参加者が渡航先国やその国の人々への共感、親近感の醸成に対する効果、自国と他国の文化の違いへの対応力の一例としての異文化適応力の涵養への効果を検証した。具体的には、Citizen Diplomacyの枠組みをPublic DiplomacyとCultural Diplomacyと比較することで、その独自性について論じた。また、Citizen Diplomacyの担い手となる市民(例:学生、研究者、芸術家等)に期待される外交的役割について言及している。次に、その枠組みを踏まえて、異なる5つのタイプの海外学習プログラムに参加した学生を対象として、上記2つの効果に対する検証をおこなっている。本書を通じて、本研究を通じて得られた国際高等教育交流の外交的効果について1つの見方を示している。第二に、国際高等教育交流のうち海外留学をテーマに、学生が海外留学する理由と渡航先国・地域を選択する理由の2点の歴史的変遷と近年の動向について論じた英文共著書籍(1章分を担当)を出版した。第三に、国際高等教育交流の中で近年顕著な進展がみられる国境を越える教育について、異文化間教育辞典の1項目として執筆をおこなった。以上を通じて、研究計画書で提示した研究成果の国内外での発信に寄与していると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画していた研究成果の国内外での発信を行うことが達成できたため。
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今後の研究の推進方策 |
社会情勢にもよるが、これまでの研究成果について国内外で開催される学会での発表を視野に入れていく。
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