研究課題/領域番号 |
19K14142
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 高田短期大学 |
研究代表者 |
寳來 敬章 高田短期大学, 子ども学科, 准教授 (80638114)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | チャータースクール / CMOs / 教育の民営化 / キャリア教育 / チャーターマネージメントオーガニゼーション / 公ー私の連携 / 公‐私の連携 / アメリカの教育改革 / 公-私の連携 / 公―私の連携 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、アメリカのチャータースクールとCMOs(Charter Management Organizations)の連携、いわゆる「公-私の連携」の構造を明らかにすることを目的としている。2019年度は連携に関する分析枠組みの設定と、2020年度実施予定の海外調査(主にカリフォルニア州)の準備をする。 2020年度は設定した分析枠組みをもとに、海外調査を実施し、チャータースクールとCMOsの教職員に対して、学校運営や教育実践等に関わるインタビュー・質問紙調査を実施、分析、そして研究成果の公表をする。 2021年度は追跡調査を実施しながら、収集したデータ分析と研究成果の発表に努める。
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研究成果の概要 |
本研究はアメリカ(カリフォルニア州)において設置・運営されている公立学校としてのチャータースクールと非営利組織としてのCharter Management Organizations(以下、CMOsと記述)の連携について実証的に検討することを主な目的としている。研究機関を通じて、主要科目の教育実践だけでなくキャリア教育実践にも着目し、CMOsが運営するチャータースクールは概ね良好な成績であることがわかった。しかし、連携が複雑化する中で結果的に学校運営や教育サービスの提供に否定的な影響であることと、児童生徒のニーズや地域社会のニーズとは異なる文脈で機能するという問題点も指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における意義は、アメリカにおいて新しい公立学校教育の形として期待され、拡大してきたチャータースクールについて、「非営利組織との連携」という文脈から検討しているところである。数値化された成果だけでなく、連携の諸相も分析の対象と位置付けることで、連携の意義だけでなく、連携の課題や政策意図とは異なる実践となってしまうことなど、従来のチャータスクール研究では異なる側面が明らかになった。 これらは、公設民営を進める日本の学校教育への示唆も多分に含むものであり、公の性質を帯びる学校教育と私的性質が高い民間企業等との関係性を議論する上で、学術的・社会的意義があると考えられる。
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