研究課題/領域番号 |
19K14147
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柳 奈津代 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 特任助教 (40837499)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 保育所 / 与薬 / 保育士 / 薬剤師 / 保育園児 / 保護者 / 支援 / 連携 |
研究開始時の研究の概要 |
保育所で園児に薬を服用させること(与薬)が、現場の保育士に負担となっていることや、適切でない与薬の事例があったことが報告されてきました。 保育所での与薬の実態を明らかにして、地域の人々の健康をサポートする薬局薬剤師による与薬支援の可能性を探ります。 保育所において、薬を必要とする園児に薬が正しく使われるように支援する研究を行います。
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研究成果の概要 |
保育所での子どもへの与薬(服薬の介助)に関して、3つのアンケート調査を実施した(対象者:保育園児の母親、保育施設、保育士と薬剤師)。与薬を担当していたのは保育士が多く、緊張や不安を感じていることが報告された。保育士は、保護者が与薬のルールを守らなかったり、家庭ではケアせずに(ケアできずに)、保育所での与薬を依頼することがあると感じていた。与薬を依頼する母親における依頼頻度は、他の要因を考慮しても、母親の与薬に対する意識が関連していた。薬剤師が保育園児の保護者に、薬局で薬や与薬に関する正しい理解を促すなど、保育士の与薬の負担を支援できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保育士は保育所内の与薬に不安や負担を感じており、薬剤師が支援できる可能性が明らかとなった。本研究で得られた実施可能性の高い支援項目を提案していくことで、薬剤師の職能を活かした保育士の与薬支援、与薬負担の軽減ができると考える。薬局での投薬時に、保護者の与薬や健康への意識に、薬剤師が適切に働きかけることで、与薬行動の見直しによる保育士の負担軽減とともに、子どもの健康管理や薬物治療の適正化にもつながることが期待される。
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