研究課題/領域番号 |
19K14159
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
青山 慶 岩手大学, 教育学部, 准教授 (60736172)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アフォーダンス / 発達システム / 発達カスケード / 社会的アフォーダンス / エンカウンター / 群生環境 / 日常生活行動 / 促進行為場 / 生態学的アプローチ / 新実在論 / 蓋然的後成説 / 根本的経験論 / 配置換え / 遊離物 / 場所 / 日常生活行動の発達 / ライフログ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、人の生活行動の発達に生態学的なアプローチから研究を行うことによって、その背景にある資源や制約について明らかにしようとするものである。すなわち、人の生活環境を人々と共に暮らす群生環境として捉え、そこに埋め込まれた他者性が行動発達に及ぼす影響を明らかにすることが本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
本研究は、時空間的にオーバーラップする他者の日常生活行動が埋め込まれ構造化されている群生環境というパースペクティブから、子どもの日常生活行動の発達的制約と資源を実証的に解明することを目的とした。子どもの片づけ場面、家事の手伝い場面を分析した結果、(1)生活の場における片付けとは、片づけられる「もの」の色や形などの性質によって制約されるだけではなく、片づけられる場所の周囲で営まれる生活によっても制約されること、(2)子どもは日常生活行動の発達は、同じ生活場所を新たに探索することを通して新たにアフォーダンスを発見する過程を含むことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもたちは、他者とともに生活する場所で日常生活を送るための行動を身に着けていきます。例えば、リビングルームは、子どもたちの生活だけではなく、養育にかかわる大人の日常生活もできるように多かれ少なかれ整理されている必要があります。本研究では、子どもの日常生活行動の発達は、ただ日常生活のための行動が器用に上手くなるだけではなく、共に暮らす人々の事情も含みこむような条件下で、環境に支えられて生じている可能性が明らかになりました。
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