研究課題/領域番号 |
19K14163
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 神戸常盤大学 |
研究代表者 |
三浦 真希子 神戸常盤大学, 保健科学部, 特命講師 (00610320)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | オムツ / 保育所 / 持ち帰り / 感染対策 / オムツ処理 / 保育施設 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、保育施設における使用済みオムツの処理方法については国や自治体で明確な規定はなく、施設の判断に委ねられているため、現場の対応は様々である。中でも、家庭に持ち帰る決まりとなっている場合、多くの人の手を介して処分されるため、病原微生物による感染拡大のリスクが高まることが予測される。また、保育者(保育士や利用者)にとって衛生面、精神面、効率面で負担になる可能性が高い。本研究では、神戸市内の保育施設へアンケートを送付し、各施設のオムツ処理状況を調査する。さらに、手指、環境の汚染状況を調査し、病原微生物による感染拡大防止と保育者の負担軽減につながるオムツ処理規定モデルを構築する。
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研究実績の概要 |
現在、保育施設における使用済みオムツの処理方法については明確な規定はない。利用者から処理代を徴収して処分している施設、家庭に持ち帰る決まりとなっている施設など、現場の対応は様々である。中でも家庭に持ち帰る決まりとなっている場合、多くの人の手を介して処分されるため、病原微生物による感染拡大のリスクが高まることが予測される。また、保育者(保育士や利用者)にとって衛生面、精神面、効率面で負担になる可能性が高い。本研究では、使用済みオムツを持ち帰りにすることによる施設環境の汚染状況を調査し、感染症拡大防止につながるオムツ処理の方法を検討することを目的とした。 質問紙調査の結果から、使用済み紙おむつの持ち帰りをしている保育所は26.5 % (22/83) であった。持ち帰りをやめた場合、保護者や保育士の負担が軽減されるなどの利点がある一方で、保護者がおむつの使用枚数や便から子どもの体調管理ができない、費用面の問題、保管スペースや臭いの問題等が生じることがわかった。おむつ交換時の汚染状況調査からは、持ち帰りをしているかどうかにかかわらず、周囲への汚染が生じており、マニュアルを作成するなど施設で交換手順を標準化させる必要性が示唆された。 本研究についての論文が、廃棄物循環学会誌に受理された。また、本研究結果を基に、感染対策を目的としたオムツ交換マニュアル(冊子、動画)を、BABYJOB社と共同で作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で研究活動が制限されていたため
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、情報収集、調査、及び学会発表などを行う予定である。
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