研究課題/領域番号 |
19K14166
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 鹿児島純心女子大学 |
研究代表者 |
井上 祐子 鹿児島純心女子大学, 人間教育学部, 准教授 (80713700)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 育みたい資質・能力 / 保育者 / コンピテンシー / 尺度開発 / 確認的因子分析 / エンパワメント / 保育内容5領域 / 幼児期の終わりまでに育ってほしい姿 / 保育者効力感 / 保幼小接続 / ケアリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、保育者効力感が子ども達の発達に必要な援助に与える影響に着目して、保育者が認識する「保育内容5領域に関する保育者効力感」と「保幼小接続を意識したケアリング」との関連性を明らかにする。研究項目は、「(1)保育内容5領域に関する保育者効力感測定尺度の開発」「(2)育みたい資質・能力に関するケアリング測定尺度の開発」「(3)幼児期の終わりまでに育ってほしい姿に関するケアリング測定尺度の開発」「(4)保育内容5領域に関する保育者効力感が、保幼小接続を意識したケアリングにどのようなメカニズムで関連しているのかについての実証的な検討」を予定している。
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研究成果の概要 |
本研究では、育みたい資質・能力に関する保育者のコンピテンシー測定尺度の開発を目的とした。研究者らは、文部科学省(2016;2017;2018)等を参考に、PNTCS-QAの因子構造モデルを仮定した。このモデルの構成概念妥当性を確認的因子分析にて、また信頼性をCronbachのα信頼性係数にて解析した。その結果、PNTCS-QAの信頼性・妥当性が十分であることが確認された。今後、この研究結果を基礎に、保育における職業能力の客観的評価や研究に活用していくことが望まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発したPNTCS-QAでは、「育みたい資質・能力に関する保育者のコンピテンシー」に関して、一次元性を持つ項目群が選定されているとともに、確認的因子分析による因子構造モデルの適切さが検証されている。このようなPNTCS-QAは、保育者のコンピテンシーの水準に対する客観的な評価、また、育みたい資質・能力に関する保育者のコンピテンシーが、子ども達の円滑な保幼小接続を促進していくという概念との因果性の検討などに活用でき、教育や実践に資する知見の蓄積にとって貢献できるものと推察される。
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