研究課題/領域番号 |
19K14171
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浅野 路子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (50750064)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | MRI / 白質・灰白質 / 子ども / 母子父子相互作用 / 発達障害 / 母子相互作用 / 父子相互作用 / 灰白質 / 白質 / こどもの発達特性 / 父子相互作用と脳 / 母子相互作用と脳 / メンタルヘルス / 子どもの特性 / 自閉症スペクトラム症 |
研究開始時の研究の概要 |
ASD児を対象とした研究では、子どもの向社会性の獲得には、母親だけではなく父親の応答や働きかけが重要であるとの報告があり、父親の子どもとのかかわりの重要性が示唆されている。しかしながら、父親の相互作用に関連する神経基盤を明らかにした研究は未だ無い。また、父親と母親では、子どもに対する評価に違いがあるとの報告があることから、相互作用に関連する神経基盤に違いがある可能性がある。本研究では、定型発達児の父母とASD児の父母を対象に、父子間および母子間の相互作用の質を評価し、その質と神経基盤との関係を明らかにする。さらに母親の神経基盤と父親の神経基盤の違いを明らかにする。
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研究成果の概要 |
これまでの子どもを対象とした研究では、母子相互作用を調べた研究が多く、父子相互作 用を調べた研究は少ない。ASD児を対象とした研究では、子どもの向社会性の獲得には、母 親だけではなく父親の応答や働きかけが重要であるとの報告があり、父子のかかわりの重要性が示唆されている。また、父親と母親では、子どもに対する評価に違いがあるとの報告があることから、相互作用に関連する神経基盤に違いがある可能性がある。本研究では、定型発達児の父親と父子間および母子間の相互作用の質を評価し、その質と神経基盤との関係を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
3~6歳の男児48名、そのうち母親23名、父親25名が参加した。親子遊び場面は、アイコンタクトと随伴性をコーディングした。次に、親の脳をMRIで撮像し重回帰分析を行った。独立変数は、年齢、アイコンタクト/随伴性の回数とし、従属変数は、灰白質量/白質量とした。その結果、母親における随伴性と灰白質量/白質量との間では、随伴性と右楔前部における灰白質量との間に正の傾向がみられた。父親では有意な結果は得られなかった。先行研究と同様、遊び場面における母親によるアイコンタクトや随伴性の多い働きかけは、幸福にかかわる脳領域が関係していることが示唆された。
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