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養育者の幸福感を高めるための支援とは:内的作業モデル、保育者との関係性に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 19K14178
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関長野県立大学

研究代表者

加藤 孝士  長野県立大学, 健康発達学部, 准教授 (10631723)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード養育者 / 幸福観 / 主観的幸福感 / 内的作業モデル / 子育て支援 / 幸福感 / 保育者
研究開始時の研究の概要

近年,養育者の幸福感に注目した研究が増加している。ただし,これらの研究の多くは,達成感や充実感を中心に測定しており,余暇,ゆとりなどは重要視されていない。そこで,余暇なども含んだ「養育者の幸福感の様相を明らかにすること」を第一の目的とした。さらに,個々人の特性や養育環境に即した外部支援の効果を示すため,「養育者の内的作業モデルスタイルごとに幸福感を高めるための保育者の関わり方(支援者としてだけではなく,ファシリテーターとしての支援も含む)を検討すること」を第二の目的とした。これを通じて,「子育てのポジティブな側面」と「幸福感を高める支援のモデル」の提供を目指す。

研究実績の概要

2023年度は、2020年度に予定していた縦断的調査の1回目調査を行った。
新型コロナウイルス感染症による保護者への影響や保育者と保護者との関係を検討した研究では、コロナ禍によって保護者の価値感や保育者と保護者との関係性が大きく変化していることが示唆されている。本年度は、社会変動を扱った他の研究課題で、コロナ禍で子育てを行っている保護者を対象とした調査や保育者へのインタビュー調査を行い、それらの知見を本研究課題に生かすことに努めた。
それらの調査・文献研究の結果をまとめると、子育ての変化としては、コロナ禍により、家族で過ごす時間が増加していることや養育者間での意見交換の機会が増したことなど、家族での過ごし方の重要度が増していた。また、コロナ禍1年目と2年目の調査を比較すると、地域による変化が顕著になっており、特に感染拡大の多、少が重要なウエートを占めていることが示さた。よって、幸福観についても地域(都市部、過疎地域等)を考慮に入れつつ、分析を行うことが必要であることが確認された。加えて、保育者を対象としたインタビューでは、各保護者によって、新型コロナウイルス感染症への認識が異なり、コロナ禍からの回復にも地域差・個人差があることが示された。これらの研究結果を基に調査用紙の再考を行ない、1回目調査を行った。2回目の調査は、2024年度8~9月に予定している。
それらに並行し、本課題の基になっている大学生を対象とした幸福観に関する研究について論文投稿中だったものの修正再審査を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍の影響による社会変動によって、年価値観の変容が予測されたことから、2020年~2022年の調査を行うことが出来なかったため遅れている。

今後の研究の推進方策

コロナ禍による社会変動により、価値観は大きく変容していることが予測されるため、申請時の視点だけでは対応できない。そのため、コロナ禍の影響や含め、調査を行う。具体的には、予定通りの調査に加え、コロナ禍によって生じた幸福観・感の変化に関する項目、短時間での子どもの様子を伝達することへの工夫等を追加し調査を行った。
2024年3月には、縦断的研究の1回目調査を行っており、今後は、2024年9~10月の第2回調査を行い、調査を完了させる。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (19件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (8件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 体幹2点歩行動揺計による歩行時体幹動揺の評価2024

    • 著者名/発表者名
      前田泰弘・加藤孝士・小笠原明子
    • 雑誌名

      こども学研究

      巻: 6 ページ: 21-32

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 放射能災害下の保育を経験した保育者の意識2022

    • 著者名/発表者名
      加藤 孝士
    • 雑誌名

      保育学研究

      巻: 60 号: 1 ページ: 149-160

    • DOI

      10.20617/reccej.60.1_149

    • ISSN
      1340-9808, 2424-1679
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 放射能災害下の保育を経験した保育者の意識ー保育者としてのやりがい困難に注目した量的・質的視点からのアプローチ2022

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士
    • 雑誌名

      保育学研究

      巻: 60

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] コロナ禍における園長の保育への取り組みと意識2022

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士・太田光洋・原野明子・姫田知子・中山智哉・渡邉望
    • 雑誌名

      こども学研究

      巻: 4 ページ: 25-44

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 養育者は「幸せ」をどのように捉えているのか? : 成人男女の「幸福観」の自由記述を手掛かりに2020

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士
    • 雑誌名

      保育文化研究

      巻: 11 ページ: 67-82

    • NAID

      40022428085

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 養育者の効果的な省察の在り方とは?:内的作業モデルスタイルごとの省察が主観的幸福感・育児不安に与える影響2020

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士・朴信永
    • 雑誌名

      こども学研究

      巻: 2 ページ: 17-38

    • NAID

      40022336995

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 東日本大震災が保育に与えた影響(1) ―保育はどのように回復・再構成をしたのか?―2020

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士・太田光洋・渡邉望・中山智哉・姫田知子・原野明子
    • 雑誌名

      保育文化研究

      巻: 10 ページ: 1-17

    • NAID

      40022259657

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 野外保育が幼児の発達に与える効果に関する研究の展望と課題: 移動運動と姿勢制御の発達に与える効果を中心に2020

    • 著者名/発表者名
      前田泰弘・小笠原明子・加藤孝士
    • 雑誌名

      こども学研究

      巻: 2 ページ: 39-50

    • NAID

      40022337001

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] コロナ禍による生活環境の変化が子育てや子育ての不安に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士・太田光洋・中山智哉・渡邉望・原野明子・姫田知子
    • 学会等名
      日本保育学会第76回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 保護者の認識するコロナ禍における子育ての変化 感染拡大の多少と保育施設への通園状況の違いに着目して2023

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士・太田光洋・原野明子・姫田知子・渡邉望・中山智哉
    • 学会等名
      日本発達心理学会第34回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 地域環境から考える発達:地域・家庭環境ごとの子育て・保育の変化2023

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士
    • 学会等名
      日本発達心理学会第34回大会 委員会企画シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍における保護者の子育て意識2022

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士・太田光洋・原野明子・姫田知子・渡邉望・中山智哉
    • 学会等名
      日本保育学会第75回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍が保育に与えた影響―保育者の意識の変化や保育の工夫に着目して―2021

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士・中山智哉・太田光洋
    • 学会等名
      日本保育学会第74回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 放射能災害下の保育を経験した保育者の意識の変化2020

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士・中山智哉・姫田知子
    • 学会等名
      日本保育学会第72回大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 養育者特有の幸福感に関する予備的研究2019

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士
    • 学会等名
      日本心理学会第83回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 放射能災害を経た福島の保育者の意識:東日本大震災8年を振り返って2019

    • 著者名/発表者名
      加藤孝士
    • 学会等名
      保育文化学会第6回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] やさしく学ぶ教育心理学:人と人とのつながりを求めて2024

    • 著者名/発表者名
      栗川直子・浜崎隆司(編) 加藤孝士他
    • 総ページ数
      152
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 子ども家庭支援の心理学:保護者とともに子どもを支えるための心理学2022

    • 著者名/発表者名
      中山智哉・加藤孝士(編) 村上涼, 横嶋敬行, 加藤孝士, 朴信永, 姫田知子, 金山美和子, 瀧日滋野, 小山顕, 中山智哉, 村上太郎, 姫島源太郎
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      学文社
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] やさしく学ぶ保育の心理学(第2版)2021

    • 著者名/発表者名
      浜崎隆司・田村隆宏・湯地宏樹(編) 分担執筆担当:加藤孝士
    • 総ページ数
      192
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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