研究課題/領域番号 |
19K14190
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 札幌大谷大学短期大学部 |
研究代表者 |
大澤 亜里 札幌大谷大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30760227)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 子どもの権利 / コルチャック / 子ども観 / 教育・養育実践 / 児童保護活動 / ポーランド / 養育実践 / 孤児院実践 / 権利主体性 |
研究開始時の研究の概要 |
国連子どもの権利条約の精神ないし権利主体としての子ども観と関わって注目されるのが、ヤヌシュ・コルチャック(1878-1942年)の子ども観である。本研究では権利主体としての子どもという考え方を歴史的に考察するために、ポーランド国立図書館等にて資料の開拓・収集を行い、コルチャックの子ども観・子どもの権利論を形成・深化させた、またそれらを体現していた彼の多様な実践の歴史を具体的に解明すると同時に、コルチャックの子ども観・子どもの権利論の学問的背景と、子ども(期)を対象とする各学問分野における子ども観や子どもの権利に関する当時の議論について解明する。
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研究成果の概要 |
ポーランドへの渡航が困難であった期間にはデジタルアーカイブを活用してコルチャックの生涯と実践および思想に関する資料の収集を行い、補助事業期間の最終年度にポーランドを訪問した際には、医師らによる児童保護活動に関する資料、教育・養育問題に関する資料、第二次世界大戦中のホロコーストに関する資料等を収集した。 本研究を通して収集した資料および収集済みの資料をもとに、孤児院ドム・シエロットにおける教育・養育実践を通して、形成・深化させたコルチャックの子ども観や子どもの権利論について整理した。また第二次世界大戦中のゲットー内でのコルチャックの実践や、児童保護活動について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コルチャックの思想と子どもの権利条約の精神とを直接結びつけるのではなく、実践家としての彼の業績を具体的に明らかにし、子どもの権利論や権利主体としての子どもという考え方を考察することで、現在においてなお課題となっている子どもの権利、特に子どもが主体的に行使する権利―意見表明権や表現・思想・良心・宗教・集会についての自由権、休息・余暇・文化的活動等に参加する権利など―の実現の方策を検討することができる。
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