研究課題/領域番号 |
19K14191
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 和洋女子大学 (2020-2022) 東京女子体育短期大学 (2019) |
研究代表者 |
二宮 祐子 和洋女子大学, 家政学部, 准教授 (80758269)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 医療的ケア児 / 保育 / フィールドワーク / インクルーシブ保育 / 保育所保育 / インタビュー / 参与観察 / 比較分析 / 子育て支援 |
研究開始時の研究の概要 |
子ども子育て支援新制度により医療的ケア児への保育需要は拡大したものの、実践現場では、支援ノウハウが整理されていない状態が続いており、その理論化とプログラム化が緊急課題である。本研究では、施設型保育事業および地域型保育事業として、医療的ケア児への保育サービスを実施している実践現場においてフィールドワークを行い、保育者による医療的ケア児への子育て子育ち支援プロセスの解明および支援プログラムの開発を行う。
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研究成果の概要 |
本稿では,保育所保育がもつ特長的な機能について探究し、支援のあり方について検討することを目的とする.このため,医療的ケア児が在籍している保育所の園長や保育者にインタビューしたり,実際の保育場面を観察したりするなどのフィールドワークを実施した. その結果,医療的ケア児の発育・発達を促す保育所保育の6つの機能が明らかとなった.具体的には,①様々な感情の経験,②仲間関係の形成,③試行錯誤の促進,④自己主張と自己抑制の促進があり,⑤様々な職員との相互作用,⑥様々な子どもとの相互作用が見いだされた.これらの機能を十分に発揮させるための支援のあり方について,個別的な配慮という観点から考察を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2021年に施行された「医療的ケア児支援法」により、医療的ケア児保育の普及は、政策的にも重要課題となっている。しかしながら、医療的ケア児保育に関する先行研究は、もっぱら事例研究が占めていたため、それらから一般的知見を引き出したり、後発事例に応用していくことに制限があった。本研究は、理論的サンプリングを経た複数の園でのフィールドワークに基づいているため、こうした問題を乗り越えていくことができると思われる。
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