研究課題/領域番号 |
19K14208
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
古賀 洋一 島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (00805062)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 批判的思考 / 論理的文章 / 中学校 / 教師の学習 / 学校司書 / 批判的思考力 / 探究 / 国語科教師 / 高次の協働 / 論理的な文章 / 探究的な授業 / 国語科授業 |
研究開始時の研究の概要 |
新学習指導要領では、予測困難なこれからの社会において、互いの個性や多様性を大切にしつつ、協同で問題を解決していくことのできる子どもの育成が求められている。その中核をなす資質・能力の1つが、「反省的で生産的な批判的思考力」である。 本研究では、その育成の中心を担う国語科授業、とりわけ論理的文章の読みの授業を対象に、反省的で生産的な批判的思考力育成のための授業モデルを構築する。そのために、上記の批判的思考が発揮された姿を論理的文章の読みの技能へと具体化し、その学習過程を解明したうえで、継続的な授業開発と効果検証を行う。カリキュラムや教師の役割にまで考察の幅を広げ、授業モデルとしての集約を目指す。
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、論理的文章の読みの授業を対象として、「反省的で生産的な批判的思考力」を育成するための授業方法を開発し、教師の役割も含んだ国語科授業モデルを構築することである。この目的を達成するために、中学校を主な対象とし、以下の研究成果を得た。①論理的文章の論証の理解過程と教師の役割の解明、②反省的で生産的な批判的思考力の形成過程と教師の役割の解明、③学校司書との協働を通した国語科授業の構想過程の解明、④文学的文章の読みの授業を通した批判的思考力の育成可能性の検討。 ①と②は当初の計画に即して、③は当初の計画を修正する形で、④は当初の計画を発展させる形で得られた成果である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主な学術的意義の一つ目は、反省的で生産的な批判的思考力の形成過程や、そのための指導方法や教師の役割について、臨床的な水準で解明を図った点である。二点目に、そうした授業を国語科教師が構想できるようになるための方法として、学校司書と協働することの意義を提示した点である。 反省的で生産的な批判的思考力は、予測困難な社会を生き抜く学習者を育てるために、全ての教科学習において身に付けさせるべき資質・能力となっている。本研究の社会的意義は、そうした教育の中核を担う国語科授業を対象として、教師が授業を構想・実践する際に活用可能な授業モデルや人的資源の所在を示した点にある。
|