研究課題/領域番号 |
19K14209
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 仙台白百合女子大学 |
研究代表者 |
呂 光暁 仙台白百合女子大学, 人間学部, 講師 (10817604)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 心理志向の経済教育 / 素朴理論 / 経済認識 / 教育方法論 / 科学的理論 / 実験授業 / 社会科教育 / ICTの活用 / 経済的社会化 / 経済学習 / 授業開発 / 経済教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「教育方法論の欠如」「心理的知見の不足」といった経済教育の課題を踏まえた上で、経済に関する児童・生徒の素朴理論に注目し、素朴理論の特質と形成原理を調査によって明らかにした上で、素朴理論を科学的理論へと発展させるための教育方法論を開発し、その方法論の妥当性と有効性を実証授業によって検証することで、最終的に心理的知見を取り入れた新しい教育方法論を用いて、児童・生徒にとって切実性と有効性のある経済教育を実現していく。
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研究成果の概要 |
本研究は、学習指導要領の実施に伴い、学校教育における経済教育の有効性を保証する観点から、経済的思考を育成するために、心理志向の経済教育論、特に児童・生徒の経済認識の一般状況と特徴を踏まえた教育方法論を構築した。また、質問紙調査や実験授業などの実証的な取り組みによって、心理志向の経済教育論の妥当性と有効性を検証し、その意義と可能性に関する知見を提案した。 一連の取り組みの成果を雑誌論文として5件刊行し、社会科関連の学術集会で発信した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心理志向の経済教育論の構築と検証によって、まず、学習者の社会的認知と経済的社会化に働きかけることで、経済的思考を形成する社会科授業の構成原理を提案した。具体的には、概念変化に基づく教育的働きかけにより、児童・生徒が自ら素朴理論を可能な限り科学理論へと近づけることによって、科学的探究を行い、最終的に社会事象や経済事象に対する科学的思考を形成するという方略の有効性が実証された。次に、授業研究の方法論の次元において、量的・質的な研究方法を実験授業において具現化し、教育評価や学習評価の観点から、授業分析や児童・生徒の認知的発達の測定方法を提案することができた。
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