研究課題/領域番号 |
19K14211
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 東京学芸大学 (2020-2022) 東京家政大学 (2019) |
研究代表者 |
畑山 未央 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (60759124)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | STEAM / 教科間連携 / 図画工作科 / 美術科 / 教科等横断的な視点 / カリキュラム・マネジメント / 探究的な学習 / 美術科教育 / STEM / STEM教育 / STEAM教育 / Art & Design / 融合教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究で対象とするSTEAM教育は,Science(科学),Technology(技術),Engineering(工学),Arts(芸術), Mathematics(数学)の融合教育であり,各々の頭文字を合わせてSTEAMとするものである。STEAM教育は2007年頃に米国が提唱した教育の枠組みで,欧米諸国等では活発に実践され始めているが,我国においては未だ普及・実践に至っていない。また,Artsの視座からその教育的価値をも捉えてSTEAM教育をみる研究は世界的にみても僅少である。本研究では,STEAM教育を芸術教育の視座から追究し,我国の独自性を担保したSTEAM教育のあり方を検討する。
|
研究実績の概要 |
小学校との実践研究を実施した。実践研究のアプローチとしては,主に下記2つの柱で進めている。 「①小学校(東京学芸大学附属小金井小学校)の全教科の専科教員を対象とした教科連携に関する意識・実態調査」および「②統合レベルの段階を踏まえた授業実践」 上記の①に関しては,教科間で連携する実践的基盤(各々の取り組み,想い)はあるものの,複数の教科が協働することによる学習効果を明確にしていかないと具体的な実践化までに至らない状況がわかった。また,各教科の特質や資質・能力観に関する議論と共通理解の必要性も浮き彫りになった。②に関しては,現場教員との複数回の協議を踏まえ,子どもたちの学習の系統性や興味関心を踏まえた上で,統合レベルの低い段階から高い段階へ,複数のステップを踏みながら継続的に授業をつくっていく方向で合意し,実施している。図画工作科と理科の連携授業(2022年11月,12月,計10時間)では,教科で学びのテーマ(形態の意味・理由)を共有し,各教科の見方・考え方の特質を活かせるよう授業デザインを行なった。分析の結果,教科間での学習の転移は見られなかったが,場面に応じて各教科の見方を発揮しながら学びや製作に向かう姿や記述が見られた。継続研究では,より統合度を高めた探究的な実践を行い,分析を行う。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献調査と授業実践は取り組みを進めているが,新型コロナの感染拡大により,本研究の主眼である国内および海外の実地調査の制限を受けたため,実地調査が不十分である。そのため,国内外の調査の実施は2023年度にずれこむ。また,研究活動の成果発表(論文等)を充実させる必要がある。
|
今後の研究の推進方策 |
国内外調査の実施及び授業実践の継続実施及び統計分析により,日本型STEAM教育のあり方について検討する。また,教科を架橋するための教師間の共通理解(各教科の特質の明確化)を図ると共に,学習としては,子どもにとってどのような効果があるのかを検討して,論文および報告書等にまとめる。
|